文月のテキスタイルデザイン“半纏”

江戸時代、庶民の間で着用されるようになり
主に職人やお店の作業着として
広く愛用されてきた。
現在は祭半纒を着た威勢のいい姿が
祭を盛り上げる。
江戸火消しや消防団員の半纒姿も
見ることが出来る。
半纒は誰が着ても形になり
それ一枚着るだけで目立ち、
その世界の人になれる優れものだ。

“文月の和菓子について”

文月のテキスタイルデザインは「半纏」。背中に染め抜かれた様々な屋号をテキスタイルデザインで表現しています。半纏の形を型取り、屋号のデザインも、お菓子の意匠に取り入れられるような工夫を施しました。

ベースの黒い部分はココアとミルクチョコレートを練り込んだカカオ羊羹、裾の白いラインは酒粕を使った甘酒羊羹です。丸く透明に抜かれた部分は「聚楽第」という銘柄のお酒を使用した日本酒羹で、下に敷いた絵葉書の「三番」の文字が見えるようになっています。酒粕、日本酒ともに京都・洛中の蔵元「佐々木酒造」のものを使用。コクのあるチョコレートとほんのり薫る日本酒の組み合わせが特徴の、風味豊かな羊羹です。