『霜月/大和錦(やまとにしき)』
秋が深まって、霜や時雨の度に一段と赤さを増していく。 紅葉の中をひとすじの川が流れる。
凋落した真っ赤なもみじ葉が水の流れに身をまかせていく。
王朝絵巻を思い起こさせる雅な錦の世界が広がっていく。 ある物悲しさをともなって…。

11月は、真っ赤な紅葉をかたどった”浮島”というお菓子です。

※浮島:タネを蒸し上げると“モコッ”とふくらむことから、水上にぽっかり現れる浮島をイメージ してその名が付いたそうです。
左は白こしあんに食紅で色を付けたもの。

砂糖を混ぜ込んだ後、卵黄を加えてさらにしっかり混ぜ合わせます。

次に卵白を泡立ててメレンゲを
作ります。
半量のメレンゲを入れて混ぜ合わせ、
さらに残り半分を加えて、さっくり合わせます。


次に栗の甘露煮を細かく刻んだものをパラパラッと入れ、さらに小麦粉と上用粉を合わせたものを 加えて混ぜ合わせます。
生地を型に流し入れてヘラで表面を整え、蒸し器で17分蒸します。

蒸し上がった生地を型から外し、紅葉の型に抜いて完成です。