そのひと、そのもの / SOU・SOUスタッフ60人のストーリーのある愛用品を紹介
“昔ながらの知恵が息づく腹帯”
「妊婦生活の日課を3つ教えてください。」
――お米と味噌を毎日食べる。暦手帖を毎日書き込む。腹帯を毎日巻く。
「腹帯はいつからですか?」
――6ヶ月目です。5ヶ月までは別に要らないかと思っていたけれど、6ヶ月に入った頃巻いてみたら、やはり昔の人の知恵はすごいなと感じました。
「毎日巻くのって、たいへんですね。」
――いや、慣れてしまえば簡単です。身体的にも楽ですし、仕事の日にはしっかり巻きますが休みの日には緩めて巻いています。スタッフの石田さよ子さんにも腹帯をしたほうがええで!巻きな~と言われました。(笑)
腹帯の習慣は日本だけ。
単なる縁起物だと思っていたが、お話を聞いてみると、意外にそうでもない。
古くは、「多産、安産である犬」にあやかり、
戌の日に安産祈願のお参りに巻く腹帯(さらし)。
今は「さらし」より、機能的で便利な「腹巻型」「ベルト型」「ガードル型」等
デザインが多種多様。
伊勢木綿を使ったSOU・SOU×Wacoalマタニティ祝帯も!
昔の知恵には、暮らしの楽しむものがたくさん。
そして意外に現代の生活で役立つものも多い。
利便性が高い和の布「手ぬぐい」、
壊れた物を美しく再生させる「金継ぎ」、
6月は梅仕事、11月は干し柿、四季折々の仕込み物、
お腹を保温した上で、支えながら保護する役目を持つ「腹帯」・・・
ムダなものを省き、自然と寄り添い、身体の声を聞く。
昔ながらの知恵をのぞきながら、新しい価値を発見することで
生活の豊かさが見えてくるはず。
昔ながらの知恵に耳をかたむけ
今の暮らしを楽しもう。
(しょうしょう)