一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“ドライバー”
昨日、一昨日と2日間連続で夜タクシーに乗った。一昨日のドライバーにはタクシー業界の愚痴を道中ずーっと聞かされた。まー別に構わないけど、あまり居心地のいいものでもなかった。昨日のドライバーは77歳からこの商売を始めて、今2年目だというおじいちゃん。道中、お客さんから電話が入って「今お客さん乗せてるからすぐには行けへんわー。また今度頼みます。」と言っていた。僕が「顧客さんでもいはるんですか?」と聞くと、「いやーたいしたことないけどなー。何人かはいます。こんなおじいちゃんのドライバーやと、みんな安心しはるのかなー」と言っておられた。そして「わしは75で前の仕事辞めて2年間遊んだけど、暇は苦痛やねー。だからこの仕事始めたんや」とのこと。降りる時に「これをご縁にまたどうぞよろしくお願いします。」と言って去っていかれた。
なんかよくわからないけど、多分このドライバーのファンの方が結構いるのかもしれない。居心地のいいおじいちゃんだった。