SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“写経体験/小林 真以子”
昨年より目標に掲げておりました"字の練習"
目標達成ならず、、途中で挫折してしまいました…
今年は、無理のない設定でリベンジ!
と肝に銘ずるべく、人生初の写経体験をしに行って参りました。
こちらは現存最古の写経道場 泉涌寺 別院 雲龍院です。
お庭には、昨夜の残雪が。
写経は、普段は立ち入ることのできないお堂「霊明殿」の中で行います。
こちらでは、写経を行う前に「身 口 意」の三業を清めます。
1.丁字(ちょうじ)を一つ口に含み、口から発することを清める
2.塗香(ずこう)を手に塗り、身体でする行為を清める
3.酒水(しゃすい)を頭にかけ、心から生まれることを清める
大変神聖な空間でしたので写真におさめることはできませんでしたが、貴重な体験でグッと身の引き締まる思いがしました。
いざ筆を持ち写経を進めると、日常生活では見慣れない漢字の羅列に圧倒されました。
暖房や照明が最小限であるお堂の中では、手がかじかんでなかなか思うように動きませんでしたが、文字を書くことにひたすら集中する時間はとても神秘的で贅沢なひとときでした。
成し遂げた時の達成感は大変なものでした!
※ちなみにこちらでは、朱墨での写経を行います。朱墨は元々、辰砂(しんしゃ)や丹砂(たんしゃ)を原料とする貴重なもので、こちらでは代々それを受け継がれているそうです。
写経を納めた後にいただくお茶とお菓子の甘さは、心にも身体にも染み渡り、美味しさ倍増!
最後に「悟りの窓」を拝見し、今年一年の平穏無事を祈りました。
漢字の面白さや文字を書くことの楽しさを、改めて感じる機会となり、昨年挫折してしまった"字の練習"も自分なりにまた再開したいなと強く思う良い経験となりました。
2 件のコメント
ピーンと張り詰めた雰囲気の中にも清らかな空気が流れているお寺。そこで広大な宇宙空間を感じる写経をされてから頂くお茶とお菓子は、貴女の身と心に新鮮な「気」が吹き込まれたことでしょう。2019年が良き年になりますように…。
温故知新様
温かいお言葉をいただき誠にありがとうございます。
温故知新様のおっしゃる通り写経の後にいただくお茶とお菓子には、心身に特別な何かが送り込まれるような感覚を覚えました。この体験を無駄にすることのないよう、日々を過ごしていきたいと思います。