一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“銘菓の旅 伊藤軒/SOU・SOU(4) ”
うちの隣にドーナツ屋さんが出来るらしい。
あんまりドーナツは食べませんが、キレイなお店が出来るのは嬉しいな。
というわけで本日はハッサンのコーナーです。
ほほえみ・パサン
私はお菓子の類が大好きで、知識もそこそこあるほうだと思ってたのですが、この「パサン」のことは全く知りませんでした。
パサンは、英語で小型の丸いパンを意味するバンズ(buns)が由来で、明治40年代にはその原型となるお菓子があったようです。
京都ではお正月やお盆など、ハレの日のお菓子として広く親しまれていたそうで、松や梅、鶴などの形をした「迎春パサン」なるものがあったとか。
パサンは一見洋菓子のクッキーのように見えますが、和菓子の『焼菓子』というジャンルに入ります。
洋菓子とのちがいはバターを使っていないところ。
油脂や膨張剤に頼らないお菓子は生地の調整が非常に難しく、絞り・焼成を見極める職人の勘が必要で、これは機械では成し得ないことなのだそうです。
職人の高齢化や割れやすいため流通に向かないなどの理由から、次第にパサンが店頭から消えていき、今では『幻のお菓子』とまで言われるほどになってしまいました。
手仕事を大切にされている伊藤軒さんでは、まだパサンを作ることが出来ると聞き、それなら何かSOU・SOUのテキスタイルデザインを模したものを作りましょう!ということで生まれたのがこの「ほほえみ・パサン」です。
「ほほえみ」の形を再現するための特注の絞り口
生地の絞り加減が焼き上がりを大きく左右します
トッピングのチェリーやカレンズも、一つ一つ手作業でのせていきます
パサンの最大の特徴は、サクサクとした軽い食感と、口の中でホロッと溶けるやさしい食べ心地。
素朴な甘さも魅力です。
餅粉をまぶした白いパサンと、グラニュー糖をまぶした茶色のパサン。
よろしければ、ぜひ食べ比べてみてくださいませ。
伊藤軒/SOU・SOUのお菓子は、下記にてお求めいただけます。
■伊藤軒/SOU・SOU ジェイアール京都伊勢丹B1 075-352-1111(大代表)
■ SOU・SOU足袋 075-212-8005
■ SOU・SOU KYOTO 青山店 03-3407-7877
■ SOU・SOU netshop 075-212-8244
それでは、また明日。
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今日の合言葉は 「パサン」
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