SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“今年の大河ドラマ/山本 陽平”
年明け6日(日)から始まりましたNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」
ご覧になられてますでしょうか。
一部SOU・SOUが衣装を制作せていただいておりますので、
ちょっとご紹介させて頂きます。
①メインビジュアル
番宣のメインのポスターは1912年のストックホルムオリンピックで着用されたユニフォームを再現したもの。
こちらは当時のオリンピックの貴重な写真。
一人だけ地下足袋を履いているところが注目です!カッコいい!
こちらは、実際に金栗四三さんが着用されていたものです。
この貴重な資料をもとに、当時のものに一番近い吊天竺生地を使用し、
パターン(型紙)、縫製、国旗の刺繍も再現しています。
またズボンの生地も当時の織り方に近い生地を探して制作しました。
今回のドラマで、とても重要なアイテムである地下足袋もSOU・SOUが監修し、丸五さんで制作していただきました。
なんと裏は柔道着に使われる”刺し子”が4重に貼られています。これも当時の資料をもとに復刻。
②体操服
こちらも上記同様に、実際に金栗四三さんが着用されていた写真を元に忠実に再現。
資料として残っている写真を何枚も見ては、形状を調べて、なんとか形になりました。
パンツには、実際に昔使われていたであろうデッドストックの生地が工場に一反だけ残っていたのを譲ってもらい使用しました。
第一話のラストで衝撃を与えた(雨に濡れて色落ちし、隈取メイクになってしまった)赤白帽も製作しました。
画像は当時の新聞記事。いまとくらべてかなり浅いことがわかります。
③学生服
放送予告などでちらりと出ておりましたが
金栗四三さんが東京高等師範学校に入学し、着用する学生服。
こちらはかつて全国の学生服の90%を生産してた岡山県児島で制作しました。
こちらもやはり当時のものに忠実に・・・という事で、資料に残っている画像をもとにいろいろ調べました。
当時使用されていたであろう綿の備前織生地を探し出し、
当時と同じ硫化染めで生地を黒く染め上げて、
岡山の学生服の工場[日本被服株式会社]で縫製しています。
150年の歴史がある工場なので、もしかしたら実物もここで作られていたのかもしれません。。
今回の大河ドラマは宮藤官九郎さん脚本のため、
「これはドラマ仕立てに作られた内容じゃないの??」
というような演出もございますが、かなり史実に基づいた作り込みみたいですね。
本日1月20日20時より第3話が放送。
少しだけ衣装も気にしながら見ていただけましたら幸いです(笑)
この他にも制作したものがございますのでまた後日お伝えさせて頂きたいと思います。