SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“うつくしい色名の旅/新見 奈々”
皆様は好きな色はございますでしょうか?
私はというと
青・緑・黄色…紫や桃色、赤も良いな…白や黒も好きやし…
と、一色には収まりません。変な言い方かもしれないですが「色彩」が好きです。
1(い)月6(ろ)日は「色の日」だそうです。
SOU・SOUに入社して5年弱、様々なテキスタイルに身を包んできました
SOU・SOUテキスタイルに使用される色彩は
生命力にあふれているものばかりです。
そして、SOU・SOU商品の色名に着目してみると
思わずうっとりしてしまうような美しい色名の数々・・・
その色名の背景には歴史、そして語源があります。
「色の日」ということで、
本日は数ある色名の中から一部を抜粋し
色名の語源について調べてみました。
よろしければ是非お付き合いくださいませ!
カラスの羽のような艶のある黒色のこと。
黒く艷やかな女性の髪の毛を形容する言葉として用いられました。
「伊勢物語」で「九十九髪」(百から一を引いた髪、つまり「白髪」の意)を
「つくもがみ」と読ませたのが始まりとされているそうです。
常磐は「常に変わらないこと」を指す言葉で、長寿と繁栄の願いが込められた色名です。
また、江戸時代にも縁起の良い吉祥の色として好まれました。
江戸時代からの色名ですが、当時は鴇がいたるところで見られたので、
鴇色はだれにでも通じる一般的な色でした。
また女性の和服の色としても人気があったようで、
鳥や動物からの色名が広く使われるようになったのが江戸時代からなのだそうです。
一般的には「藍染の淡い青色を指す色名でやわらかい緑みの青のこと」ですが、
「甕に張られてた水面に映った空の色を人が覗き見た色」という説もあります。
派手で目立つ色が好まれた江戸前期頃には、紬や着物の地色として愛好されたそうです。
鬱金という字が「金が盛んに増える」という意味に通じることから、
縁起を担いで財布や風呂敷などの染色として人気の色だったそうです。
わずかな色の差でも異なる色名が無限に存在し
日本人の感性の豊かさと繊細さに触れられます。
色名を見ただけで、情景が頭の中に広がることもあり
とても楽しいです。
以前にも「語源の旅」や「その名字、なんて読むん?」という日記を
投稿させていただいたことがあるのですが
名前の由来や語源を知るのが好きなので、
面白い語源に出会えることを楽しみにして
2019年もどんどん調べていこうと思います!