SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“皮革の経年変化について/椿 美樹”
皆様、お久しぶりでございます。鳥取出身の椿です。
鳥取から京都へやってきて、早くも3年の月日が経とうとしております。
3年という月日はモノにも、人物にも、変化をもたらします。
見た目の変化もあるでしょう。そしてきっと、心の変化もあるのでしょう。
前述しました、モノの変化を、“経年変化”という言葉で表すことがございます。
以前、企画室スタッフ小山も、モノの変化について書き綴っております。
そこで、この度は“皮革”の経年変化に焦点を当ててみます。
◆伊勢木綿店長 本間 陽子の場合
愛用品:革穏/つくも ※完売
使用年数:1年
使用頻度はあまり多くはないものの、革が柔らかくなって使い心地が良いとのこと。
鞄の内側は、天然の牛革の裏側をそのまま使用しておりますので、ぽろぽろと粉が吹くことがございます。
小巾折穏を中袋としてお使いいただくと、荷物にあまり粉が付くこともなく、見た目もすっきりしておすすめです。
◆足袋スタッフ 佐藤 洋平の場合
愛用品:皮一寸 長/ヌメ2
使用年数:2年
革の色味の変化をお楽しみいただけるのがヌメ皮の良いところ!
比べるとこんなに色が変化していました。
使い込んだ革は柔らかく、ビンテージのような雰囲気を醸しております。
◆布袋スタッフ 新見 奈々の場合
愛用品:小さいふ。/SO-SU-U いろいろ
使用年数:2年半
革に顔料プリントを施している“小さいふ。”
こちらも全体的に飴色に色味の変化と角の丸み等が見られます。
写真の使用前は中に何も入っていない状態で、
新見私物の方(使用後)には小銭やカードなどが入っている状態で、この厚みの差です。
使い込む程に馴染んでいく、これこそが革の“味わい”なのです…!
※経年変化の度合いは使用する頻度や状態で変わるので、
今回ご紹介致しました3アイテムと全く同じように変化をする、ということではございません。
悪しからずご了承くださいませ。
革の経年変化は“劣化”といえばそれまでなのかもしれません。
しかし、人が“変化”するように、革も“劣化”といわず、“変化”を楽しみ、育てて上げること。
一緒に年を重ねることで、愛情が湧いてきますね。
2 件のコメント
革の経年化変化は、味わいと個性と捉えています。そう見ることで使う楽しさ、そして愛着が益々湧いてくるのではないでしょうか?
顔のシミも生きてきた証。相棒と思えば「よしよし」と愛情を持ってお手入れにも気持ちが入ると信じています。
貴社の小さいふを愛用している一人ですが、ゆっくりと育っていますよ。
Sally様
コメント頂きありがとうございます。
小さいふ。もご愛用くださっているとのこと、誠に嬉しく存じます。
使い込まれた革製品にはそのお方の愛情が映し出されており、拝見するのもまた楽しいです。
Sally様の小さいふ。がどんな成長を遂げるのか、今後も楽しみですね。