一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成30年12月11日 火曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“京のお茶所にて/小林 真以子”

お茶のお稽古に通いはじめてから興味の幅が広がり、目的を持って各地を旅することが多くなりました。

この日、net shopスタッフ 堀内と訪れたのは、京都のお茶所 宇治です。

まずは朝一番に高野山真言宗 慈眼山【正寿院】へ。
717年に建立された【猪目窓(いのめまど)】が有名な寺院です。

猪目とは、来年の干支でもある猪の目を模したハート型の日本古来の模様のことで、魔除けや招福の意味をもつそうです。
猪目窓を背にお茶碗とお棗が飾られていて、この土地の人々の お茶に対する思いが感じられました。

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そして天井を見上げると100人がかりで描かれたという160枚の天井画が広がっています。
四季折々の草花に、風神雷神や舞妓さんなど、、色とりどりで圧巻の華やかさでした。

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そして、この日一番の目的は【福寿園 宇治工房さんでのお茶挽き体験】です!

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こちらのお茶挽き用の石臼を使って、碾茶(てんちゃ)を挽いていきます。

【碾茶】とは・・・
抹茶の原料となる茶葉のことです。
通常の茶葉よりも旨みが多く柔らかくするため強い日差しが当たらないように育てた新芽を、蒸して乾燥させ、茎や葉脈を取り除いたものです。

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持ち手を握りぐるぐると回していきます。

想像以上に重くて驚きましたが、美味しいお茶を挽くためには同じペースで回し続けないといけないとのこと・・・

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こちらの穴から碾茶が入り、石臼内ですり潰されていきます。

無心になって挽き続けていると、お茶の良い薫りが漂ってきて下部からすり潰されたお抹茶が出てきました!

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かつてお抹茶をいただく際には、新鮮なお茶の味わいを大切にするために必要な分だけを都度、石臼で挽いていたそうです。
多くの客人をもてなす際には、一体どのくらいの時間をかけて挽き続けていたのでしょうか…

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最後に挽きたてのお抹茶でご自服しました。
その新鮮な風味に驚き、より一層のありがたみを感じました。

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充実した1日の終わり。宇治川越しの夕日がとても美しかったです。

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