一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“SOU・SOUへの道(6)”
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ。
専門学校に入って一番初めに教わったのは、針と糸の扱い方と各種手まつり。
そして、課題として最初に作ったのはズボンだった。
毎日朝から夕方まで作業をして、約1ヶ月半かかった。ほとんどミシンを使わず、手縫いの箇所が多いためだ。
洋服というのは表地と裏地の中が大切。
例えばジャケットでいうと、芯地の設計で着心地が決まってくる。衿を身体に沿わせるカーブや衿の硬さも全て芯地で決まる。
しかしながら、現在は芯地がない服が主流となってしまった。流行だとは思いますが。
ズボン作って、シャツ、ベスト、ジャケット、デザインジャケット、スーツ、タキシードを作って卒業できる。
日本メンズアパレルアカデミーには、オーダーメイド・テーラーの息子などが来ていた。オヤジの跡を継ぐ前に基礎の勉強をするのだろう。
パターンは胸寸式というのを教わった。バストサイズからいろんな部位を割り出して製図していく。DCブランド全盛の時代、この胸寸式から生まれる服の形は古臭く感じて、僕はとてもキライだった。
しかし、これを学ばないとこの学校に来た意味がないと思い、一生懸命がんばった。
(つづく)
写真は、女の子に
「今日終わってから一杯どう?」
「やだー、マスターったら」
とやってる図。
それでは、また明日。