一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“SOU・SOUへの道(3)”
「あんた!言っとくけど姉ちゃんが東京に行ってるからって、自分も行きたいとか言いださんといてや!」
ある日、母親にそう言われた僕は、「ヤバイ、バレてるやんけ」と内心ドキドキしていました。
しかし、そんな事で憧れの東京行きを断念するわけにはいきません。
いろいろありましたが、最終的には「CHECK MATE」で見つけた日本メンズアパレルアカデミーに行けることになりました。
東京に出発する日、朝から高校の同級生が十数人京都駅まで見送りに来てくれて、新幹線に乗ってる僕に万歳三唱をしてくれました。
まるで昭和の田舎駅の光景でした。
感傷にひたる間もなく、あっという間に東京に着きました。新宿駅西口をでて、小田急ハルク前を通り過ぎる時に、「よっしゃ、やったるでー!」と心の中で叫んだのを覚えています。そこからてくてく歩いて約10分、日本メンズ・アパレルアカデミーに着きました。それはオシャレとはほど遠い、古びたビルの学校でした。そしてすぐ横にはなぜか墓場がありました。「ゲゲゲの鬼太郎」の歌の45秒あたりで出てくる墓場は多分そこだと思います。
(つづく)
写真は、ウルトラマンの真似でシュワッチをしているちゅぢゅきさん。
それでは、また明日。