SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“日本で最古のファッションデザイナー”
今現在でも数多くのファッションデザイナーがいます。
基本的に現在の西洋ファッションの起源は実はかなり短く、未だ100年足らずと言われており
有名なところでは
ガブリエルシャネル
や
ポールポワレ
辺りがその先駆者ではないでしょうか。
それは置いておいて。。
では日本で一番初めのファッションデザイナーは誰でしょう?
(ここでいうファッションとは西洋ファッションではなく和装の話)
諸説ありますが、私は
「絵師」
がそうではないかと感じています。
「絵師」で有名な人物で言うと尾形光琳などが挙げられます。
「かきつばた」
や
「風神雷神」
が有名ですね。
尾形光琳は実家が呉服屋であった事もあり、
小袖ものや、小物などに手描きで柄をデザインしていたようで
その顧客には淀殿、徳川家康、徳川秀忠などその時代のVIPな人々がいたそうです。
その中の一人、中村内蔵助という人物の奥方が
京都東山での会合に参加する際
「どうにかして我が妻を目立たせてくれないか。」
という要望から、他の奥方に負けない衣裳をデザインした出来事が
「東山衣装競べ」と呼ばれており、
この出来事から光琳は絶賛され、京都中にも知れ渡りました。
(これは所謂現代のファッションショーみたいなものです。)
ちなみに現在でも文様の柄名に「光琳」と付いたものがいくつもあります。
桐光琳
光琳鶴の丸
光琳梅
このような流れもあり、日本のファッションデザインは絵師=テキスタイルデザインから始まったのではないかと感じています。
全世界を見ても民族衣装の部類でここまで進化しているのは日本の和装が一番ではないでしょうか。
その最たる理由はやはり時代の先端であり、受け継がれる伝統のテキスタイルにあると感じました。