SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“人のくらしの一切しらべ”
考現学という学問をご存知ですか?
wikipwdiaによると、「考現学とは現代の社会現象を場所・時間を定めて
組織的に調査・研究し、世相や風俗を分析・解説しようとする学問で、
考古学をもじってつくられた造語」だそうです。
その、「考現学」の第一人者、今和次郎の展が
万博記念公園内にある国立民族学博物館で開催されています。
今和次郎 採集講義ー考現学の今ー
とにかく調べて調べて調べまくってます。
銀座を闊歩する女性の髪形やスカートの長さ、ベンチで寝ている人の服装、
ウエイトレスの制服、行きつけの食堂のコップの欠け方まで・・・
その他にも、当時既に危惧されていた昔ながらの民家や集落、
新婚家庭の家財道具一式なども。
変わりゆく街や人々の暮らしを観察・分析するという行為は
私も昔から興味はあり、大学時代の作品制作でも似たようなことは
よくしていました。
しかし、これが「学問」として存在していたとは全く知らず・・・
もし高校時代に知っていたらそちらに進んでいたかもなぁと、
なぜか妙に悔しい気持ちです(笑)
歩き続けること、観察し続けること、メモを取り続けること、
採集収集し続けること。これだけで学問は作れる。
どんなことでも続けることでなにかが見つかる。
直接のテーマではありませんが、そのようなこともこの展覧会から
感じ得る事が出来ました。
6/19日までですので、お時間ある方は是非に。
民族学博物館の常設展も相変わらずの素晴らしさ。
特に順路最後の「日本」の展示は圧巻です!
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