一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成24年05月31日 木曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“日本の隈取とは”

本日は日本の「隈取」について書かせて頂きます。
隈取(くまどり)とは、歌舞伎独特の化粧法のことで
元禄歌舞伎の初代 市川團十郎が浄瑠璃の人形のかしら(頭)にヒントを得て創作したものといわれています。
(Wikipediaより)
20120529-kumadori.JPG 実は中国の京劇という中にも「瞼譜(れんぷ)」と呼ばれるものがあります。
20120529-renpu.JPG 見比べると、見た目は同じようなのですが実は全く意味合いが違います。
瞼譜も辞書で調べると同じ隈取となるのですが
臉譜はもともと「面」をつけていたのを直接顔面に塗るようになったものですが、
隈取はあくまで「顔」の表情を表現しようというもので、仮面の感覚とは別なのです。
「隈」は、「塗る」ものではなくて「取る」もので、
もともと「隈」とは陰影の事。
「隈」を「取る」というのは、顔面の筋肉や血管の筋に陰影をつける。
という意味のようで「面」の代わりに「顔」を塗る京劇の臉譜とは別モノという事になります。
仮面のように、舞台で違う自分(役)を表現するという事ではなく、
今の自分(役)の感情の変化を隈取で表しているのですね。
見た目ではダイナミックなイメージだったのですが
深く探ってみると日本人独特な繊細さが目についた気がします。
20120529-kumadori-2.jpg

スタッフ  が最近書いた記事
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

LINEにてお問合せいただくには、SOU・SOUとのお友だち登録が必要です。 LINEお問い合わせ窓口 新規お友だち登録

<営業時間>
12時~17時 ※水・日曜定休

※営業時間外でもメッセージを残していただければ、翌営業時間内にご連絡をいたします。