一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成30年06月17日 日曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“お椀のある食卓/寺田 由”

梅雨入りし、京都は湿度の高い日が続いています。
過ごしにくさを感じておられる方も多いのではないでしょうか。
私はこの時期になると、思い出すことがあります。
それは

漆の季節がやってきた

という事です。

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十年ほど前に『蒔絵』に出会い、その繊細さと美しさに感動し
漆の事を知るうちに

『漆は湿気がなければ乾かない』

ということを知り、梅雨がやってくると『漆』が頭に浮かぶことが多いのです。


『蒔絵』は美術館などでしか目にすることはありませんが、
身近なものを漆器に換えてみようと思い、ある時ご飯茶碗と汁椀を漆器に換えてみました。

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愛用のお椀は黒漆のシンプルな物です。
漆器は高価で繊細なイメージでしたが、実際に使い始めてみると丈夫ご飯が冷めにくいということを発見。
さらに、カラフルなテキスタイルのランチョンマットと合わせて、気分によって変えてみるのも楽しいです。

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定番の『SO-SU-U 濡羽色』は合わせやすく落ち着いた印象に。

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ビビットな配色の『けんらん』は華やかな印象に。

今ではすっかり我が家の食卓に欠かせないものになりました。
幅広い用途で使用され、独自の発展を遂げてきた『日本の漆塗り』
まだまだ奥が深そうです。

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