SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“十三詣りへ/巽 佳美”
この春ご入園・ご入学を迎えられた方々・ご家族の皆さま、誠におめでとうございます。
我が家も長女の入学式を無事に終え、ほっとするのもつかの間
法輪寺まで「十三詣り」へ行ってきました。
京都では七五三と同じくらい有名な行事だそうですが、三重出身の私には馴染みがなく、少し調べてみました。
【十三詣りとは】
旧暦の3月13日前後(新暦では4月13日頃)、数え歳13歳の男女が無限の知恵と慈悲を持った虚空蔵菩薩にお詣りをすることで
福徳と知恵を授かる行事。
【なぜ13歳にお参りをするの?】
◯昔の半元服や髪上げの儀式にならい、13歳は大人の仲間入りをする年齢という説。
◯生まれ干支がちょうど一巡りして、もとの干支に戻る年=最初の厄年に当たるため、厄除け祈願にという説。
◯虚空蔵菩薩が、菩薩の中で13番目に生まれたとされており、これが由来となった説。
と諸説あるそうです。
女の子の正装は、大人の仲間入りをするということで、本裁ちの晴れ着。
また祈祷の際に大切にしている漢字を一字書いて、奉納する伝統があります。
この日、長女が身に纏った着物。
実は我の母が40数年前の成人式で着用した晴れ着なのです。
時代の流れを感じない、素敵な柄に私がすっかり気に入ってしまいました。
娘の私がこの着物に袖を通す機会はなかったので、母に報告するととても喜んでくれました。
形の変わらない着物だからこそ、受け継ぐことが出来る。
日本の古き良き文化を改めて感じ、思い出に残る一日となりました。
4 件のコメント
お嬢様の13歳詣り、またご入学おめでとうございます!
お着物とてもよく似合っていらっしゃいますね。
子供の頃に着物を着る機会が、7歳の次は20歳というかたが殆どだと思うので、
13歳で着ることができるのはとても素敵な風習だと思いました。
全国に広まって欲しいです。
また3年間、笑顔満開で過ごせますよう、
東京の片隅でお祈りしています。
どんぐり様
嬉しいコメントをいただきまして、誠にありがとうございます。
インターネットを見ていると、十三詣りの風習も少しづつ広がっているようです。このような節目の行事を通じて、日本の文化に触れる機会が多くなればと思います。
笑顔が一番ですね!彼女の新生活を、私も陰ながら支えていきます。
おばあちゃんの晴れ着をお孫さんが着る、素敵ですね
振袖も帯もとても上品で、髪もきれいにまとめられ、十三歳の初々しさを際立たせているように思います
いいお写真をご披露下さりありがとうございます
しかし、おばあちゃんが二十歳の頃と十三歳のお孫さんが同じ背丈なんだわ~、びっくりです
この晴れ着を誂えて下さったのは、おばあちゃんのご両親かおじいさん、おばあさんでしょうから、何世代にもわたり娘の成長を願う思いが受け継がれているのですね
我が家にも、母の実家から贈られた、私のお宮参りの時の着物があります(半世紀以上前のものです)
私の娘が3歳の時、桃の節句に着せて写真を撮ったのが懐かしい思い出です
この着物を、孫娘に着せたいのですが、いつになることやら、早くおばあちゃんになりたいです
sanchan3sai様
コメントをいただきまして、誠にありがとうございます。
帯・帯締めも当時のもので、私の祖母が選んだと聞いています。色合わせが私好みしかも、背丈もバッチリ合った事が奇跡的な事なのかなと嬉しく思います。
半世紀以上前のお着物を大切に保管されているとのこと、なんて素敵なのでしょう。
いつかその日がくることを、私も心より願っております。