SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“京都を包む紙”
改めて言うことではありませんが、京都は観光客にとってとても魅力的な町です。歴史を感じさせる老舗の数々、伝統的な意匠、荘厳な神社仏閣、美しく色濃い自然……。見るべきところ、体験すべきものがそこかしこにあります。
でも?京都に住む人?になってしまうと、日常の雑多なことに流されてしまって、そういったものに対する感度が鈍くなってしまうようです。「いつでも行けるし(食べれるし)」という危険な落とし穴に陥ることもしばしば。毎朝二条城の前を通って通勤しているのに、未だ足を踏み入れたことがないという事実がその全てを物語っております。
この本を読んで「私は京都に住んでいるという恵まれた環境を満喫できていないなぁ」とつくづく思いました。身近にこんなに素晴らしいものがたくさんあるのに……ああ、もったいない!
老舗の和菓子屋さんの包み紙を通して、京都の意匠や文化を感じることができる中身の濃い一冊。ページをめくる度に、京の魅力にどっぷりとはまること請け合いです。
※「京都を包む紙」アノニマ・スタジオ刊 井上由季子 著/村松美賀子 著
(橋本)