SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“SOU・SOU 行[GYOU]/山本 聖美”
年始よりお披露目となりましたSOU・SOU のややフォーマルなライン[行(ぎょう)]。
ご高覧いただけましたでしょうか。
この[行(ぎょう)]というラインは、日本の美意識表現の一つを元にしております。
その美意識表現とは「真(しん)・行(ぎょう)・草(そう)」の三つの格のこと。
お茶のお稽古中に、お辞儀の仕方やお道具の扱いなどで[真・行・草]の言葉がよく出てきますが、お恥ずかしながらお茶を始めるまでは全く馴染みのない言葉でございました。
どのような違いか例を挙げますと・・・
書道の書体
左から「楷(真)書体」・「行書体」・「草書体」
真行草の大元は書道だそうです。転じて華道や茶道などでも型を表すようになったのだとか。
この書は室長の橋本によるもの!さらっと書く様は流石の一言です!
ちなみに私は行書体が好きです。
お辞儀
左から「真のお辞儀」・「行のお辞儀」・「草のお辞儀」
この違いがしっかりできないと、茶道は成り立たないくらい大切なことなので、お稽古の度にちゃんと意識するようにしています。が、亭主がお点前の位置のままお辞儀をする「草」の型を未だに間違えてしまいます。
敷石
左から切石のみを用いた「真の敷石」
自然石と切石を混ぜて敷いた「行の敷石」
自然石のみの「草の敷石」
お寺など意識して散策してると意外と素人でも違いがわかる敷石の型。
真はキリッと厳格な感じなのに対し草は自然石のみというのが面白い!
などなど、色々なジャンルで真行草の3つの格が設けられており、
改めてそのように区別してきたこと自体が格好いいなと思います。
千利休は「真を知り、行・草に至れば、いかほど自由に崩そうと、その本性はたがわぬ」
といった言葉を残しているそうです。真がすべての型の基本ということですね。
SOU・SOUではこの3つの格を・・・
[真]= 着物
[行]としてややフォーマルなデザイン。
もっとも型破りなもの[草]として“SOU・SOU”。
と、独自に和服の解釈へ落とし込みました。
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[行]の今後の展開は未定ではございますが不定期でお届けできましたらと思っております。
次回は傾衣でのお披露目も・・・・?
SOU・SOUの新しいラインナップとして楽しんでいただけましたら幸いでございます!
(山本 聖)
4 件のコメント
なるほど~!とても分かりやすく面白い記事をありがとうございます。
本当に勉強になります。
お辞儀は知っていましたが、敷石にまであるとは知りませんでした。
これから私も意識して見てみます!
あたらしい行のラインナップもとても素敵です。
anzai様
大変嬉しいコメント頂きまして誠にありがとうございます!!
私も今回改めて、敷石観察をしてみたのですが楽しかったです!
(ややマニアックですが・・・笑)
行についてもお言葉をいただきまして誠にありがとうございます!
今後の展開も是非お付き合いいただけましたら幸いでございます!
早速チェックしております。
真 行 草とされたのは、流石だと思います。
次の展開を楽しみに、お店に伺います。
新しいものを生み出すのは本当に大変でしょうが、おきばりやす!
前田様
感動のコメントを頂きまして誠にありがとうございます!!
是非今後の展開も、店頭でも見ていただけましたら幸いでございます。
これからも気張ってまいります!
今後共よろしくお願いいたします。