SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“語源の旅/新見 奈々”
毎週土曜日の朝にSOU・SOUスタッフの全体ミーティングが行なわれるのですが、
その中に「語源の旅」というコーナーがあります。
『このコーナーがなかなかおもしろいのです。
予め指名を受けた2名が
それぞれ気になることばの語源を調べて発表し、
そのどちらが良かったかを社長を含む他のメンバー達が判定するというもの。
勝者はディフェンディングチャンピオンとなり、翌週へと語源の旅は続きます。』
(23年4月/企画室長 橋本さんの日記より)
ということで、
6年ほど続いているこのコーナーですが
本日は、今までに挙がった
単語をほんの少しだけご紹介させていただきたいと思います!
「むすびの神」からきているそうで、むすびの神とは山の神様のことです。
昔の日本人は山を神格化し、
その神の力を授かるために米を山型(神の形)をかたどったのが
握り飯を三角形に作った由来との説もあります。
おむすびの「び」は
古い時代では「魂」のことであり、
おむすびは「魂をこめたもの」という意味もあったそうです。
諸説ありますが、
向うとこちら二つの世界をつなぐ
「橋(はし)渡しの役目を持つ道具」という意味から
「箸」がきているとのことで、
片方は口に運ぶ先は人のもの、もう片方の端は神様のものとして考えられていました。
なので、食事の時にはお箸に神様が宿ると考えられていたようです。
漢字では「御馳走様」と書き、
「馳走」は走り回ることを意味します。
大事な来客をもてなすために、馬を走らせて遠方にまで奔走して
食材を調達した人達への感謝を表す言葉からきたのだそうです。
数々の苦労を経て、食卓に並んだ食事。
そういった苦労への労いから、
豪華な食事やおもてなしの際に出される食事のことを
「ご馳走」と呼ぶようになったそうです。
勉強とは、「勉め、強いる」ことであるから、
本来は気の進まないことを無理にする意味だったのだそうで
(現在の意味とは全く異なりますね・・!)
明治以降になると、
知識を獲得するために努力を重ね、学問することが美徳とされ、
「勉強」は「学習」と同じ意味になり、一般にも広く使われるようになったそうです。
関西人がお礼などを伝える時に使う言葉です。
物心ついたときから、耳にしている言葉なので
語源というものを実はあまり気にしたことがありませんでした。
こちらの語源は「大きに有り難し」らしく、
「大きに」は「たいへん・非常に・大いに」の意味で、
「有り難し」は「あってはならないほどすぐれている→感謝」の意味なのだそうです。
語源を調べることで
日常で使っている言葉に秘められた
人の感性の豊かさに触れられます。
当たり前に使っている言葉に
こんな歴史的背景があるのかと驚くこともあり、
知らないことだらけです。
本日は土曜日なので
いつも通り、「語源の旅」が行われます。
どんな新しい語源が出てくるのか楽しみです。
2 件のコメント
語源を知るとほんの少し、俯瞰で物事を見る事が出来るようになるかもしれませんね。
「勉強」は今もその意味で使われていますね。
探してみてはいかがでしょうか。
Snow様
コメント頂き、ありがとうございます。
また、お返事が遅くなってしまい申し訳ございません。
てっきり「勉強」は学習の意味のみで
使用されているのかと思っていました…
探してみます!