SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“露を括り風を遮る季節”
先日、細見美術館へいってきました。
普段目にすることのない公家装束の数々に興味深々です。
特別な魅力は有職というしきたりの中でできたデザインだからでしょうか。。
早速ミュージアムショップにてみつけた
こちらの本
なるほど、知らない世界が広がります。
その中の気になったところの抜粋ですが、
宮中袖でもみられる袖括(そでくくり)-------(袖口の平紐の部分のことです。)
本来は野行幸供奉の(野行幸(のぎょうこう)とは天皇の鷹狩りのこと)
狩装束(狩衣)の上着の袖が邪魔にならない為の意匠がはじまり。
狩衣は野行幸がなくなってからは下級貴族の私服となり、遠行や旅行などで着用する装束となり、
袖括の意匠は公家装束や鎌倉幕府成立以降の武家装束にも用いられるようになったとのこと。
さらに、
その袖括が袖裾に垂れた余りを
「露(つゆ)」
と呼ぶそうです。
なんと風情のある!
日本人はどこまでもおしゃれです。
(山本)