SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“文字採集@台北/橋本 真紀”
もうかれこれ10回以上は訪れている台北。
何度行っても、楽しいなぁ、美味しいなぁ、(人が)あたたかいなぁと、お腹も心も満たされて帰ってきます。
街をぶらぶら散策していると、フォトジェニックなものに出くわすことが多く、iPhoneのストレージがパンパンになるほど。
今回の旅で特に目に入ってきたのが、街なかに溢れる漢字。書体や表現方法の様々に、すっかり心を奪われました。
[01]-[03]創建約270年の台北で最も歴史のあるお寺「龍山寺」。お寺の装飾がとにかく凝っていることで有名ですが、境内に使われている書体のバリエーションもすごかった!
[04]コンクリート打ちっぱなしの建物に、篆刻のように刻まれた文字。
[05]-[06]民家やお店の入り口によく貼られている赤紙。おめでたい言葉が書かれています。
[07]磨りガラスに抜きでプリントされた文字。こちらも魅力的な書体。
[08]-[09]“荒花”=wild flowerという名のカフェの看板とメニュー。手書き文字がとても好みでした。
[10]「記念に写真を撮ってください」という意味だそう。漢字一つ一つにキャラクターがあって、なんだか楽しげな雰囲気。
[11]本のタイトル。フォントの一部を筆文字にするというデザインがカッコイイ!
[12]桃園空港の壁。ここを通って各ゲートに行くのですが、照明効果とも相まってとても素敵な空間でした。
文字って、意味を伝えるだけでなく、デザイン的な役割も大きいな・・・最近特にそう思うようになってきました。
そのきっかけは、今年テーマである“日本の文字”のテキスタイルデザイン。
平成29年の新作
「いろはごっこ」「カタカナ」「律(りつ)」「はじまり」「乱(らん)」
過去に発表されたもの
「花鳥風月」「文(ふみ)」「色は匂へど」「一二三(ひふみ)」
アルファベットに比べると、漢字・ひらがな・カタカナはなかなかデザインに落とし込みづらいなという固定観念がありましたが、毎月上がってくるテキスタイルデザインを見て、それがすっかり払拭されました。
台北の街で切り撮ったいろいろな漢字の表現や毎月のテキスタイルデザインを見ていると、改めて文字の意匠って面白いなぁと思います。