SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“親の背を見て子は育つ/椿 美樹”
母の話をします。
私の母は折り紙が好きです。
綺麗な千代紙、包装紙を集めては折り、溜めて、展覧会に出展しているほどです。
私から見ると手先が器用な母ですが、
母は「そんなことないよ。」と言います。
帰省の度に何かしら作品が増えていて、
「また作ったの。」と聞くと目をきらきらさせながら
作品のことや展覧会のことを話してくれます。
“鶴”の折り方しか知らない私は、
ふと“百合の花”が気になって、折り方を聞きました。
しかし母は折り方を忘れてしまっていて、
ああだこうだと模索しながら、何とか“百合の花”は完成しました。
また、私の母は着物が好きです。
着るのはてんで不得意だけれども、
展示会に行ったり、鑑賞をするのが好きだそうです。
中でも最もお気に入りが、誉田屋源兵衛さんの帯、“枝垂れ桜”。
これだけは「絶対に締めない。」と大事に大事にしまってありました。
そんな母を見て、私は自然と着物に興味を持ちました。
着物を着るなら小物も、そこから派生して和風なものを好むように。
私が今、この会社で働いているのも
少なからず母の、背中を見てきたからなのだろう。
なんてことを言うと、
母はまた「そんなことないよ。」と笑っていました。
私はそんな母が好きです。
(椿)
2 件のコメント
素敵な記事でうるっときてしまいました。(;ω;)
お母さんの優しさや椿さんのお母さんを想う気持ちが伝わってきました。( ^ω^ )
ピュレ様
コメント頂きありがとうございます。
私にはもったいないお言葉で恐縮で御座います…。
年齢を感じさせず、好きなことにまっすぐ向かう母のような人になりたいと思っております。