SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“漢字る!漢字ミュージアム/李 瀟瀟”
祇園・八坂神社前に「漢字ミュージアム(漢検 漢字博物館・図書館)」が昨年6月にOPEN。
このNIPPON初の漢字のミュージアムに行って参りました。
入ると、2016年の「今年の漢字」【金】の本物が出てきました。
入場時に体験シートを頂き、
映像やグラフィック、資料に触れるハンズオン装置などを「見て聴いて触れる」ことで、
日本語を書き記す文字として発展・変容してきた漢字の歴史が楽しく学べました。
【万葉仮名で名前を作ろう】
万葉仮名とは、漢字の音読みや訓読みだけを使って日本語を書いたときの仮名のこと。
スタンプを選んで押して、自分の名前を万葉仮名でつくってみました。
そして、気になる「SOU・SOU」の万葉仮名表記は?
「そう・そう」➡「所宇・所宇」
「所」空間、時間、居場所・・・
「宇」のき、家、そら、天地四方・・・
無限の壮大な宇宙感と、
優しく包み込んでくれるような心落ち着く感じ。
両端的ですが、心地いい空間のイメージですね。
【漢字で国名 この国、どう書く?】
昔の日本人は漢字をうまく使って外国の名前を表しました。
どんなふうに漢字で表記したか、国旗スタンプを押して、見てみました。
・オランダ ➡ 和蘭陀
・フランス ➡ 仏蘭西
・スペイン ➡ 西班牙
・イタリア ➡ 伊太利
・ロシア ➡ 露西亜
なるほど!
中国語も同じように、外国の地名、国名の表記は、主に音が近い漢字を仮借しますので、何となく分かりますが・・・
自分のシートに出題されていないどうしても気になるのが一つあります。
「オーストラリア」。
中国語では「澳大利亜」、
日本語ではなんと、「濠太剌利」!
全然違いますね。
2階に上がると、テーマパークのような展示エリアです。
【くらしの道具の漢字たち】
いつも身近にあるようなくらしの道具たち。
漢字で書いたら・・・道具のミニチュアが教えてくれます。
例えば、「じょうろ」。
ポルトガル語で「水の噴出」を意味する「jorro」や「水さし」を意味する「jarra」からきた言葉。
音からの当て字で「如雨露」。
「雨露の如し」、きれいな言葉ですね。
では、下記の漢字表記はどの道具のことなのかご存知でしょうか?
・薬缶
・抽斗
・螺子
・焜炉
・漏斗
・燐寸
【答】やかん ひきだし ねじ こんろ じょうご まっち
SOU・SOU12ヶ月テキスタイルデザイン、今年のテーマは「日本の文字」。
そして、如月は「はじまり」です。
漢字ミュージアムの「はじまり」コーナーもありました。
【象形文字を探し出そう】
モノの形から考え出された象形文字。
気になる象形文字ののぞき穴からのぞいてみると・・・
「衣」、襟元を合わせた衣の形がそのまま字形に。
因みに、日本では左前ですが、甲骨文字や金文では右前にかかれているものが多いそうです。
漢字は楽しい!
知っているようで知らないことが満載でした。
2 件のコメント
早上好!漢字の博物館ですか…京都に行く楽しみが一つ増えて嬉しいです。
ところで、日本語は「オノマトペ」の宝庫で、会話にも文章にも、いいスパイスを与えています。言語の大先輩の中国語にもそうした効果音の表現は、生活文化にどのように浸透されているのか興味津々です。辞典などもあるのでしょうか?
Xiao pen様
コメント谢谢你!
日本はアニメやマンガの影響でオノマトペ(擬音語・擬態語)が本当に豊富ですね。
中国語にはそんなに無いように思っております。代わりに四字熟語や故事成語などで色んな感情やニュアンスを表現したりしているのではないかと。
因みにわたくしの名前も中国語のオノマトペ(秋雨の音)からです。
日本語より多くはないですが、人名まで浸透しているということでしょうね。