一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成29年04月17日 月曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“水の都・京都の染色/山本 聖美”

今年もたくさんの色が揃いました。
1 柄のテキスタイルをより一層映えるようにしてくれる名脇役「高島縮 四角衣長方形衣 組」
色を愉しむ無地シリーズです。

こちらの無地の色生地はすべて、洛中にある染工場・村田染工さんによるSOU・SOU別注色。
3
この日は無地染めについて知識を深めるため、企画・生産チームの皆で訪問しました。
2 左にいらっしゃるのがいつもお世話になっている村田会長

村田染工さんのある三条西洞院周辺には、あの千利休が茶の湯に用いたことで有名な井戸「柳の水」がございます。
1 実は、村田染工さんではこちらの井戸とおなじ水脈の地下水使って染めていらっしゃるのです。
水質は弱硬水。名水であるのと同時に、ミネラルなどのバランスが染めるのにとても適しているそうです。
(対して軟水で染めると、色が定着せず染料が流れていってしまう場合があります。)


それでは一通り工程をご紹介いたします。

■色決定
4 染料の調合には、細心の注意が必要です。

5 現物生地を染める前の、色チェックをする工程。


■染め工程
6 大きな設備です。

12 染めから水洗いまで一貫して設備が整っていて

8 生地の素材や量などによって使用する機械を変えているそうです。

9 この整然とした様子に、何度見ても大興奮。(工場萌え♡)


■乾燥工程
13 染め→水洗い→脱水の工程を終えた生地は、自然乾燥した後、整理工場(生地の幅を揃えたりシワを伸ばす工程をする所)へ渡されます。
長い生地だと100mはあるので、こうして竹棹に順次引っ掛けていくのは大変な労力だろうと思います。


工程毎に細やかに注意するべき点があることや、スタッフの皆様の手際の良さにとても感動いたします。


縮み生地の次は、秋に向けてモスリン生地の手配。
11 新色の打ち合わせもしてきました。
モスリンならではの綺麗な発色を表現していただきます。
今からとっても楽しみです!


最後は勤続年数65年以上!という加藤さんの素敵な笑顔で見送っていただきました。
10 \\おおきに!これからもどうぞよろしくお願いします!//

改めて、「水の都・京都の真ん中で染め上げた生地を纏う」ということの贅沢さを実感した日となりました。

アバター画像(山本 聖)
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2 件のコメント

  • 素敵です!

    こういう工程を私たちもこちらで拝見できてとてもうれしいです。ますますSOU・SOUが好きになります!
    そしてうちのSOU・SOU着たちをますます大切に愛でようと思います。

    • anzai様

      コメント頂きありがとうございます。
      そのように言っていただけて本当に嬉しいです!
      これからも作り手の皆様の思いや工程を少しでもこの場でお伝えできればと思っております。
      今後共SOU・SOUをどうぞよろしくお願いいたします!

    • (山本 聖) H29.04.21 20:29:27

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