週刊NEW PEOPLE / SOU・SOUサンフランシスコ店からのお便り
“映画のなかのきもの”
サンフランシスコ近辺のバークレーにある映画館、Pacific Film Archiveで6月から3ヶ月にわたって"Japanese Diva"シリーズと称して昭和初期の日本の女優さんにスポットライトをあてた日本映画を上映しています。溝口健二監督や黒澤明監督の名作が週変わりで上映される贅沢なプログラム。先週は小津安二郎監督のサイレント映画「東京の女」と「風の中の雌鳥」に、ピアニストのJudith Rosenbergさんがライブでピアノ伴奏をつけるという上映会でした。
小津安二郎監督の映画は大好きでほとんど全作見ていますが、この2本は日本でもなかなか上映されないレアな映画なのだそうです。1948年の映画。よくフィルムが残ってたなあ。意外に小津監督の映画は日本よりもアメリカでの方がよく上映されてるような気がします。
小津安二郎監督の映画でいつも楽しみなのが登場人物の着物です。
格子柄とか無地のモダンで可愛い着物がいっぱい。
間違っても私が日本の成人式で着たような演歌歌手のようなど派手な振り袖とかは絶対でてきません。これだったら普段の生活で着てみたい!という着物がてんこ盛りです。
この人がでてくるだけで場がなごむ、故・笠智衆さん。今回の映画にも出演されてましたが若い頃から老け役が多かったせいか、実年齢いっさい分からず。ある意味エイジレス?
いつか小津監督の映画にでてくるような縁側のある日本家屋に住んで、こういう格子柄の着物で生活するのが夢なんですけどね。いつかなうことやら。
ちなみに、うちの近所のレンタルビデオ屋さん"Lost Weekend"で監督別のTシャツが販売されているのですが、小津Tシャツ、趣味悪し。単に英語で"OZU"って書いてるだけ。もっと可愛い日本風のデザインだったら買うのに。。。
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