週刊NEW PEOPLE / SOU・SOUサンフランシスコ店からのお便り
“サンフランシスコで初釜”
初釜とは新春を迎えて初めてかける釜のことで、1年で最初に催されるお茶会です。
本日はサンフランシスコのノースビーチ近辺にある、サンフランシスコ裏千家ファウンデーションのお茶会へ。
綺麗に磨き上げられた玄関口。
玄関先には酉年にちなんだ蓬莱飾りが。
干し柿は干し柿のシワを老人に見立てて、長寿への願いがこもっており、
また「夫婦ニコニコ仲睦まじく喜ぶ」との意味があるそう。
この日は寒かったので、着物の上に、たばた絞り きさらぎ 短丈と、道行小筥を合わせて。
道行小筥は意外に結構物が入ります。
ちょっとしたお出かけやお茶会に本当に便利なサイズです。
午後5時からのスタートだったので、茶室はすでに薄暗く、
蝋燭の光の下でのお茶会は風情たっぷり。
ここがカリフォルニアだということを忘れてしまいます。
スタッフの方が作ってくださった心尽しの点心。お赤飯や、丹波の黒豆、お雑煮など。
こんなに美味しい日本のおせち料理がアメリカで食べれることに感謝です。
お正月にしか食べれない、花びら餅が出てきたのにも感動。
床の間にはお正月飾りの丸く結ばれた結び柳がかけられていました。
結び柳には、円満、平和、生命力の意味が込められているのだそうです。
日本のお正月飾りには全てに意味があって、学べば学ぶほど面白いですね。
今年もお稽古に精進したいと思います!
(小森 ち)