一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“絹について”
今日は、SOU・SOUでも帷子(かたびら)、衿巻小袖ジバン 綿絹、被風ジバン(綿絹)等に使用している絹についてお話し致します。
<繊維の特長>
・絹は、しっとりとした優雅な手触り、光沢&発色性の良さから、古来より最も美しい繊維とされてきました。
・吸湿性、放湿性、速乾性が綿の1.5倍というのも大きな特徴です。暑い日に汗をかいてもサラッと快適です。
・軽くて保湿性にも優れているので、たくさん着込む冬場にも適しています。
<肌にやさしい>
・人間の肌と同じたんぱく質で形成されているので、敏感肌の方にもやさしい繊維です。
・18種類のアミノ酸で形成されている繊維には皮膚細胞を活発化させる力があるので、皮膚病の症状が軽減したという例もあり、また美肌効果も期待出来ると言われています。
・繊維中に10%程度の水分量を保有し続けるため静電気が起こりにくく、冬の乾燥による肌荒れとは無縁になるという報告もあります。
・紫外線を吸収し、肌への浸透を少なくする効果もあるそうです。ちなみに、白い絹が黄色っぽくなってしまうのは紫外線を吸収し、アミノ酸がメラニンに変わるためで、これは肌の日焼けと同じ原理です。しかも絹には吸収して蓄えた紫外線を徐々に発散し、皮膚の消毒&滅菌をして、皮膚を丈夫にしてくれる働きがあるそうです。
<お手入れについて>
・ドライクリーニングが一般的ですが、SOU・SOUのアイテムでは手洗いまたはネットに入れて洗濯機で洗っても大丈夫でした。しかし、上質でデリケートな素材という事には間違いないので、乱暴な洗い方はご遠慮願います。
というわけで、蚕が口から出す繊維はとても良いのです。
是非一度、その良さを体感してみてください。
それでは、また明日。