SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“大和言葉/山本 聖美”
近頃お気に入りの本をご紹介したいと思います。
とてもわかりやすい言葉とかわいいイラストで大和言葉の紹介がされています。
「大和言葉(やまとことば)」
とは
中国から「漢語」が入ってくる前から日本ではなされていた言葉のことです。
例えば、
「お風呂」は...大和言葉
「浴室」は ...漢語
「バスルーム」は...外来語
といった感じで同じ言葉でも私たちは日常的に上手に使い分けています。
読み進めますと、お恥ずかしながら知らない言葉がたくさんありました。
その中で、日常で使ったらなんだか豊かな感じがするし、ちょっとかっこいいかも?と思ったものの中から少しだけご紹介させていただきます。
■ なかんずく
「特に、とりわけその中で」
という意味があります。
「なかんずく~なんだよねー」
なんて言ったら文豪ぽく気どれそうです。
■かぜをひく
お茶や食べ物 マッチなど
風味がおちたり、使用期限がきれてダメになっている状態のことを言います。
「あかんくなったわ~」
よりかは
「あら、かぜひいたはるわ」
の方が
なんか風情ありますね!
■ゆめゆめ(努々)
ゆめ(努)を重ねて強調した言葉で後ろに禁止の言葉がついて
「決して~するな」
という意味になります。
響きと意味にギャップがあってかっこいいです。
■じゃみる
「物事が途中でだめになる」という意味の「じゃみる」という言葉が転じて
「おじゃんになる」となった説があります。
おじゃんになる・・・でも良いのですが
「じゃみる」という言葉の響きが面白いので例文に使用してみました。
「じゃみったやん!」
なんてまるで若者言葉のようですが
実は日本古来のもの...なんてかっこよすぎですね!
上記の他にも
あわや、いささか、うがった、すべからく、そらんじる、つぶさに、ひねもす、やにわに、、、、などなど
新鮮な言葉が目白押しでした。
うーーん 奥深い。。。
情報化社会の現代では外国の言葉もどんどん入っていて、外来語なしでは
会話が成り立たないこともあるくらいです。
パソコン、テレビなど、オリジナルの英語から日本式に多少変換されては
いるものの、大和言葉で言い換えが不可能な言葉もたくさんあります。
日本人は“外のもの”を取り入れて自分なりに解釈し、それをうまくアレンジ
して表現するのがとても得意。
だから仕方のないことかもしれませんが、
柔らかく、優しい感じのする大和言葉も、なるべく残るといいなと思います。
以上!!
つけ焼き刃(←大和言葉で“一時の間に合わせで知識や技術を身に着けている”の意)
な知識で失礼いたしましたが
大和言葉復興委員になれるよう少しずつ勉強して行きたく思います。
2 件のコメント
いいお話です。
私も、たまに(稀かな)、あえて古い言葉を使う時があります。言いたいことが程よく綺麗に強調されて、いい感じですね。
学生相手に使うと、わりと喜んでくれます。
前田様
コメントありがとうございます!
大和言葉はおっしゃられるとおり「程よく綺麗に強調されて」というニュアンスがぴったりでございます!
私も前田様のように稀にでも自然に柔らかく使いこなせたら粋だろうな、、、と思いを馳せております。