SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 鹿児島編- /山本 陽平”
前回に引き続き各地の伝統産業の事を書かせていただきます。
■鹿児島■
薩摩切子(さつまきりこ)・・・
薩摩切子とは、薩摩藩が幕末から明治初頭にかけて生産したガラス細工・カットグラス(切子)の事。
長崎等から伝来した外国のガラス製造書物を元に、
江戸のガラス職人を招くなどして第10代薩摩藩主 島津斉興によって始められ
11代藩主 島津斉彬が集成館事業の一環とした。
とあります。(wikipedia)
薩摩切子の特徴で「ぼかし」という技法があります。
薩摩切子は色の層に厚みがあり、これに大胆な切子を施す事によって切子面に色のグラデーションが生まれるのです。
さらに、通常透明なガラスと色付きのガラス、合計2層で作られるものに、さらに1色かぶせた「二色かぶせ」という技法もあるようで、グラデーションの感じが大変美しいです!
他にも有名な切子として、「江戸切子」がございます。
表面に着色ガラス層をつけた生地(色かぶせ)を用いる薩摩切子に対し、江戸切子は無色透明な硝子(透きガラス)に細工を施します。
同じようで実は違うんですね。。
加え、江戸切子は庶民の手によって作成されていたため、政府からの影響もなく作り続けられ
今なお伝統産業として進歩し続けています。
こんなニュースも
それに対して、薩摩切子は薩摩藩の事業として製作されていたため、
藩がなくなり次第、歴史からも途絶えてしまったようです。
(今ある薩摩切子は当時の技術の復元で作成されているそう)
SOU・SOUのテキスタイルを薩摩切子の技法で表現出来れば、全く新しい現代の薩摩切子ができるのかな?
とか思いつつ、
切子ではないですが、湯呑みの宣伝で締めさせていただきます。