SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“はじめての、京都/溝川 祐美”
今まで街中でポスターや提灯などをみかけつつ一度も行ったことのなかった「都をどり」
今年初めて行ってまいりました!
よくよくご存じの方もいはるとは思いますが
私のように「“都をどり”ってなんなん?」という方も多いのではないでしょうか。
■そもそも都をどりとは?
(画像元:http://www.miyako-odori.jp/)
京都市内に5つある花街(祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東)にはそれぞれ「紋」と「をどり」があります。
都をどりは祇園甲部、京舞・井上流という流派の舞歌です。
花街で行う芸舞妓さんの文化祭。。みたいなものでしょうか。
毎日のお座敷の間の練習は想像以上に大変そう。。
■都をどりのはじまり
明治維新で都が東京に移り、衰退を感じていた京都の人々。
そんな中で博覧会の計画が始まりました。
その博覧会に余興のようなものとして祇園の芸舞妓さんのお茶と歌舞を公開することになったことが始まり。
今や春の京都の名物も、京都の負けん気というか。。
そうゆう所から人々が考えて工夫して生まれたのです。
■衣装
ポスターなどで印象に残る鮮やかな青色の着物。
肩回りの「しだれ桜」は同じ文様ですが他は毎年図案が変わっているのだそう。
知らなかった!そうゆう違いの楽しみもあるのですね。
着物は手書き友禅、帯は西陣織で毎年毎年作られています。
(※参考写真:http://www.hotelmonterey.co.jp/)
■お茶席
芸舞妓さんによる立礼(椅子に座ったお点前)式のお茶席。
都をどりが始まった「明治博覧会」で外国の方が来るだろうと予想して、裏千家によりこの立礼が創案されました。
これに基づいて芸妓さん、舞妓さんが丸椅子に座ってお点前を披露されます。
■舞台「名所巡四季寿」
「都をどりはよ〜いやさー」の可愛い掛け声を合図にずらりとならんだ芸舞妓さんに圧巻のはじまり!
全8景で各地の名所を四季の移り変わりと共に表現されます。
舞台の横からは生のお囃子演奏。
約1時間ほどノンストップ公演です!
では、メルマガ担当荒武と共にいざ歌舞練場へ!
と思いきや。。
時間を間違えてしまいすでに開演10分前。
お茶席に入れずに会場へ。。
歌で進んでいきますので理解ができない部分もまだありますが幕引きがなく暗転での場面転換のノンストップさ。
桜が満開のフィナーレの華やかさには感動しました。
余韻にひたり他も見に行きたい!と意気込んでおりました。
お土産として頂いたおなじみのあのお皿は、初鑑賞の記念の大切な菓子皿です。
5月中は「鴨川をどり」、6月には京都五花街の芸舞妓さんが一堂に会する「都の賑い」なども行われるそう。
チケットも今ではインターネットで簡単にとることができます。
少し遠くに感じていた都をどりも、
一歩足を踏み入れてみると、私でも楽しめるひとときでした。
「をどり」だけでなく衣装やポスター、お茶席など毎年少しずつ変化を楽しめそうです!
公演中、頭の中は終始SOU・SOUのテキスタイルデザイン《京の優雅》がちらついていたのは言うまでもありません。。