SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 沖縄編- /山本 陽平”
以前勝手にシリーズとして進めておりました
各地の伝統産業を調べて発表する不定期な日記
久しぶりに再開してみます。
■沖縄■
宮古上布(みやこじょうふ)・・・
宮古上布(みやこじょうふ)は、沖縄県宮古島で生産される麻織物の一種。
(なお、上布とは細い麻糸を平織りしてできる、ざらざらした張りのある上等な麻織物のこと)
国の重要無形文化財に指定されており、「東の越後、西の宮古」と呼ばれる日本を代表する織物で、
職人でも一反織るのに2ヶ月以上かかる上布の最高級品です。
宮古上布は先染めされた糸(絣糸;かすりいと)を経糸と緯糸に使います。
これらを図案に従って白い十字になるように織り、模様を出していきます。
尚、宮古上布の染色には、多くの場合、琉球藍(りゅうきゅうあい)と言われる藍色(あいいろ)が使われます。
(通常の藍染で使用するものとは違うキツネノマゴ科の多年草植物というものから藍を取り出します。)
織っているうちに縦の絣と横の絣がずれてくるので、7~8センチ織ったあとで縦の絣糸を針で一本一本上下させて調節していきます。
この作業を「絣あわせ」というのですが、細かい作業の上に糸が切れないように細心の注意を払うので、大変疲れて時間もかかります。
現在の宮古上布は年間生産反数約20反程度しか織られていないそう。
自動機ではなく、人の手で作成しているため、生産数が限られるようです。
今後も伝統産業として生き続けるとよいですね。
尚、伝統産業とまでは行きませんが、昨日から開始しております
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夏に向けていかがでしょうか。
浴衣を着ることで、いつも以上に伝統文化(産業)にも目を向ける機会が増えるかもしれません。
次回に続く。