SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“薬草の歴史/荒武 久枝”
暦の上では春が立ち、日中の陽射しがやわらかく感じられるこの頃です。
申し遅れました、メルマガ担当の荒武です。
最近は月に一度、ミュージアムやギャラリーに行くようにしています。
印象に残ったのが『薬草の博物誌-森野旧薬園と江戸の植物図譜-展』。
大阪のLIXILギャラリーで開催中です。
漢方薬の元となる江戸時代に発展した『本草学』を中心に、奈良にある日本最古の私設薬草園『森野旧薬園』についてや図鑑の歴史などが展示されています。
葛根湯にも含まれているクズやシャクヤク、他にはタンポポ、クチナシ、ヒガンバナ、ウコン、ニンジン、ゴボウ、カタクリなどなど、数多くある植物の図譜が目を引きます。
効能が記されているのもわかりやすくて良かったです。
写真のなかった時代は絵や文字で調査内容が記録されているのですが、一つ一つがとても繊細、
そして色鮮やかで、大胆なものもあり、それぞれの時代で趣向が変わるのも興味深いです。
中でも日本初の植物図鑑は見物です!
何にでも歴史があり、その過去を知ることは当たり前のようですが、
それを守り、残してくれる人がいなければ、不可能だったと思うと感慨深いです。
昨年は季節が変わる度に風邪をひいておりましたので、今年は健康に過ごせるように、
勉強して少しでも活かせたらいいなと思います。
知識が増えると、身近に生える草花を観察するのがより楽しくなりそうです。
(荒武)