本間と古川の染織倶楽部 /
“第四十一話:くびまきの巻き方”
伊勢木綿のくびまきを「どうやって巻いたら良いですか?」という質問を時々店頭でお受けします。
今回の染め織り倶楽部では、動画を交えながらくびまきの巻き方の一例をご紹介したいと思います。
『二つ房(ふたつふさ)』
左右に垂らして巻く、基本的な巻き方。
テキスタイルが映えるので、大柄・細かい柄共におすすめの巻き方です。
巻き方
片方の端が胸下辺りにくるよう垂らします。
長い方の先を首にぐるっと巻き付けます。
ポイント:生地を折りたたまず広げながら巻いていただくと、ボリュームが出てふんわりとした仕上がりになります。
できるだけ輪っかを崩さないよう、左右の長さを調節してください。
動画で『二つ房(ふたつふさ)』をご紹介
『二重(ふたえ)巻き』
くびまき2枚を重ねます。
柄物2枚を合わせればコーディネートの主役に、縞文と柄物を合わせれば柄の印象を抑えられる巻き方です。
どんな柄を合わせるかで、お手持ちのくびまきの全く違った印象をお楽しみいただけます。
巻き方
くびまきの柄を外表にして2枚重ねます。(※縫い合わせる必要はございません)
二つ房の巻き方~と同様に巻きます。
お好みで生地の表裏をひっくり返し柄の出方を調節しながらお楽しみください。
『ふじ結び』
胸の前でひと結びする巻き方。
胸元にボリュームが出るので、華やかな印象になります。
巻き方
二つ房の巻き方~と同様に巻きます。 片側が少し長めになるよう調節してください。
長い方を上にしてひと結びします。
上側の生地先で結び目を隠すように、結び目をねじってください。
上側の生地を広げて整えます。
『角出し結び』
SOU・SOUスタッフ定番の巻き方。
風靡や貫頭衣など、Vネックの衣類に合わせていただくのがおすすめです。
巻き方
生地の角を片方持ち上げ、胸の前で生地が三角になるようにします。
※ポイント:持ち上げた角を衿元に挟んでいただくと、生地がずれ落ちにくくなります。
首にぐるっと巻き付けます。
※ポイント:生地を折りたたまず広げながら巻いていただくと、ボリュームが出てふんわりとした仕上がりになります。
ある程度巻き終えたら、余った生地端を輪っかの中に差し込みます。
形を整えたら、完成です。
動画で『角出し結び』をご紹介
『わっぱ巻き』
生地端を顔の横辺りに持ってきます。
※ポイント:この時生地端を長めに取ってしまうと、形が崩れやすくなってしまうので、
巻き始めは肩より少し長めに取ってください。
巻き方
生地端を顔の横辺りに持ってきます。
※ポイント:この時生地端を長めに取ってしまうと、形が崩れやすくなってしまうので、
巻き始めは肩より少し長めに取ってください。
後の工程は角出し結び~と同様です。
『しだれ結び』
傾きたいときには端を長めに、かわいらしく巻きたいときには端を短めに。
長さの調節によって印象の変わる巻き方です。
巻き方
垂らす方の生地をお好きな長さに調節します。
長めに取りすぎると後から輪っかが崩れやすくなってしまうので、身長によって調節くださいませ。
後の工程は角出し結び~と同様です。
お好みの巻き方はございましたでしょうか。
今回取り上げた巻き方はほんの一例でございますので、色々な巻き方を楽しんで頂ければと思います。
(古川 帆)
4 件のコメント
いつも有難うございます。
首巻のまき方もいろいろでその時の着てる服によっていろいろですね。
私も首巻はこのところ凄く愛用しています。
使ってるうちに男の使い方としてアスコットタイ式の使い方が最近便利できれいなような気がして良く利用してます。
伊勢木綿はじゃぶじゃぶ洗濯できるし使い方もいろいろ工夫すると便利なアイテムですね。
島津様
コメント頂き、ありがとございます。
くびまき、肌寒い時期には室内用としても重宝しますね。
男性ならではの使い方ですね!
ぐっとフォーマルな印象になるので、とても素敵です。
これからも色んな伊勢木綿の使い方、拝見できるのを楽しみにしております!
いつも楽しくワクワクしながら商品を拝見してます。
先日は鳥獣戯画のくつしたとてぬぐいを海外の友人へ
プレゼント致しましたが日本の文化を日用品で感じる
ことができて感激してくれました。
これからも四季の変化と共に
色々な着心地を味わいたいと思っております。
平澤美耶子様
コメント頂きましてありがとうございます。
ご友人の方に喜んでいただけたとのこと、嬉しい限りです。
季節毎に楽しんでいただけますよう尽力して参ります。
今後共どうぞよろしくお願いいたします。