一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“【一日一駄話】”
COP10
先日名古屋で開催されたCOP10。
世界190カ国以上から参加者が集まり、生物多様性について会議が行なわれたそうです。
会議に出席された方の中で、各国の大臣クラスの方に日本の環境大臣からお土産をということで、SOU・SOUで扇子を作らせていただきました。
今回は開催地が名古屋という事で、地元の伝統工芸品“有松鳴海絞り”を使って、扇子の作成をというオーダーでした。その際、扇子だけでなく扇骨の竹も国産のものを使用するようにということでした。
そして出来上がったのがこちら。
豆絞りは、ご存じ張正さんによるもの。
伝統工芸士・鵜飼さんのはからいで、豆絞りを反物に染めた際に一番キレイに染まる中心部分のみを使って作成しました。
扇子の作成は、扇子発祥の地・京都の老舗、宮脇賣扇庵さんに依頼。
これまた各国の大臣にお渡しして恥ずかしくないモノをと、サンプルよりもハイグレードな扇骨を使ってくださいました。
日の丸に見立てたCOP10のマークプリントは、天然染料を得意とするe-printでお馴染みの京都・カワバタプリントさん。
環境問題については常日頃から精力的に取り組んでおられます。COP10のものならと採算度外視でやって下さいました。
アクリル飾りは、京都・シゲジンさん。
アクリルを削る時にどうしても出来てしまう表面の小さな曇りを、別の業者に依頼して一個づつ手で磨いて納品して下さいました。納期ギリカツでした。
オリジナル水引は、京都・和笑さん。
出来合いのものでは安っぽいとのことで、おめでたい意味をこめた吉祥結びを作って下さいました。
各社御協力のもと、タイトタイトなスケジュール&タイトタイトな予算の中で素晴らしいものを製作して下さいました。本当に有難うございます。
出来上がったものをご覧になった環境省の方も、大変喜んでくださいました。
とても良い仕事をさせて頂いた事に感謝いたします。
それでは、また明日。