SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“古都京都の文化財/山田 充”
SOU・SOUで働く傾衣男子たるもの、京都市、宇治市、大津市に点在し、世界文化遺産に登録されている17件の『古都京都の文化財』の建造物を訪れたこともないようでは男が廃る!ということで、思い立ったが吉日、まずは京都市右京区にある龍安寺から訪れることに。
龍安寺と言えば、国の史跡、及び特別名勝にも指定されている枯山水の石庭として知られる「方丈庭園」が有名ですが、初めて訪れてみて感じたことは、想像していたより小ぢんまりした印象でした。
紅葉の見頃もすっかり過ぎ去り、凍えるような寒い日でしたが、かのエリザベス女王も絶賛したと言われる石庭に秘められた様々な謎に思いをはせ、時間を忘れたかのように閉門ギリギリまで堪能させていただきました。
また、徳川光圀公の寄進とされる蹲踞(つくばい)では、「吾唯知足(ワレタダタルコトヲシル)」というお釈迦様の説かれ禅の格言である知足(ちそく)の精神にも触れることができ、深く心に刻み込まれる言葉となりました。
その夜は、ちょうど嵐山にて花灯路が開催されており、こちらは人で溢れかえっていましたが、渡月橋と山裾が闇夜に浮かび上がるようで、雄大な景観でした。
渡月橋からほど近い法輪寺では、「D-K(デジタル掛け軸) LIVE in 嵐山」にてゆっくりと映り変わる光の芸術にあわせて、琴や尺八、フルートなどの生演奏がが開催され、無料でふるまわれていたホットアップルティーで冷えた体を温めながら、昼間とはまた違った贅沢な時間を過ごすことができました。
ただ、一番の見所はやはり、竹林の小径のライトアップ。
日中の竹林とはまったく異なる幻想的な情景に、ただただ圧倒されました。
龍安寺と夜の嵐山を十二分に堪能することができましたが、『古都京都の文化財』の残りは16件。
まだまだ、始まったばかりです。