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平成27年12月12日 土曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“平成27年 和菓子になったテキスタイルデザインを振り返る。/橋本 真紀”

師走です。
バタバタして、ダーッと過ぎ去ってしまいがちですが、それと同時に「この1年どうやったかなー」と振り返ることも多いかと思います。

そこで、来年度の和菓子の打ち合わせの前に、亀屋さんと「平成27年度 和菓子になったテキスタイルデザイン」を振り返ってみることにしました。


12ヶ月分の和菓子を目の前に「いやー、なかなか濃い一年でしたねー」と感慨深げな吉村社長ご夫妻。
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昨年の師走に「来年のお題は野菜なんですよねー」とお伝えした時、一瞬「えっ!!」となった吉村社長のお顔が蘇ります。

終わってみれば、「野菜」という縛りがあったからこそ生まれた“新しい和菓子”がズラリ。
今年で7年目(84種!)となる「和菓子になったテキスタイルデザイン」の中でも、とても印象深いラインナップとなりました。

せっかくの機会なので、吉村社長に「12ヶ月の中からベスト3を選ぶとしたらどれでしょうか?」という質問をぶつけてみました。


「えーーー、3つですかー。うーーーん・・・」
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「これも、いや、これも・・・。3つ・・・。うーーーん・・・」
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さんざん迷われた結果、3つには絞ることが出来ず、ベスト4でいきましょう!ということになりました。
以下、結果発表です!!吉村社長のコメントと合わせて御覧ください。



★第4位★ 11月「きのこ」

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若林社長からリクエストされた「見た目をきのこまみれにする」というのが、なかなか上手くいかなくて。きのこがちゃんとくっつきよらへんのですよ。で、セミドライにして水分を飛ばすことを思いついてやってみたら、これがもうバッチリで。召し上がって頂く直前に、温かいみたらしだれをかけるというのも斬新な試みでした。これはSOU・SOUさんならではのアイデア。いろいろ勉強になりました!


★第3位★ 2月「ねぎ」

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最初の打ち合わせの時にテキスタイルを見せて頂いた時は、「えっ?!ねぎ??」と一瞬たじろぎましたが、「いや、白味噌の甘みと合わせたらうまくまとまりそうやし、意外とイケるかも!」とすぐに頭を切り替えることができました。その直感通り、ねぎを素材に使ったからこその和菓子が出来て、とても満足のいくものになりました。筋をつけたり、斜めに切ったり、見た目をねぎそのものに仕上げたのも面白い試みでした。


★第2位★ 4月「たけのこ」

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これは何が大変だったかというと、素材の手配ですねぇ。質の良いたけのこを仕入れるのが難儀で・・・。で、いろいろあたってみたら、以前ウチで働いていたスタッフの実家がたけのこ農家だということがわかって、破格の値段で京都産の最高級たけのこを仕入れることができたんですよ。お刺身でも食べられるくらいのたけのこを使うという超贅沢な和菓子でした。生産者の方のご協力がなかったら、きっと形にならかった幻の逸品ですねぇ。


★第1位★ 8月「トマト」

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これを作る時はテンション上がりましたねー。なんせ、トマト、大好物ですから。一番気合が入った月でした。僕的にはどう作っても美味しくなる素材なんですが、トマトが苦手という方も多いので、それを上手くカバーできるように、甘夏の果汁を使ったところが良かったと思います。トマトを使いながらも、白餡や葛をベースにしているので、ちゃんと和菓子として成立しているし、トマトに合うレモンバジルを中に入れるという、ちょっとチャレンジングなことも出来たし、在釜の高橋さんからも「お客様から絶賛の声が上がっていますよ!」という嬉しいお言葉も頂けたし。やっぱりこれが今年のナンバー1でしたね。


なるほど。
毎月試行錯誤してくださっているのはよくよくわかっていましたが、改めてお話を伺うと「そうやったんや。それは知らんかったなー」ということもたくさん。このベスト4、もう一回食べてみたいなー。

まだ今年の野菜バージョンを召し上がられていない方、年内あと20日あります!
12月の和菓子も、SOU・SOU×亀屋良長ならではの仕上がりになっていますので、是非在釜にお運びくださいませ。

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