SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“【SOU・SOU日記】”
岩マルMD通信 ?色の由来編?
注)岩マルMD通信とは…
W氏が某音楽ユニットをもじってMD岩崎に命じた、
不定期発行のかわら版のことを言う。
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約1年半ぶりのこのコーナー。
そもそもMDって何するんだろう。ご存知の方、教えて下さい。
…冗談はさておき、秋冬新商品から色名の細分化を更に進めております。
某ビールのCMでも言っていた様に、風の名前が二千種類ある日本。
色の名前も数え切れないくらいあります。
しかしどれも味わい深い豊かな表現です。
SOU・SOUでも単に色を呼ぶ際、「白!」とか「黒!」では趣が無いので、
それなら昔の人々が名付けた素晴らしい情緒ある色の名を
敬意を込めつつ拝借し、商品に反映させていこうと相成ったのです。
例えば…
<白>
・つくも
伊勢物語に「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬ九十九(つくも)髪
我を恋ふらし面影に見ゆ」という歌があります。
水草の「九十九草(つくもそう)」が白髪に似ているところから、
白(=百引く一)を洒落て白髪の事を「つくも髪」と読んだそうです。
いわゆる"白"色全般をこう呼んでいます。
・胡粉色
胡粉とは牡蛎などの貝殻を焼き砕いて作った白色顔料のこと。
日本画や、友禅染めに使用されます。
若干黄味掛かった白で、モスリンの白だけに用いる色名です。
<黒>
・濡羽色
昔から日本では女性の美しい黒髪を「烏(からす)の濡羽色」と
呼び親しんできたそうです。
ただ真っ黒なだけでなく、濡れたように光り輝く黒、また
紫味がかった黒のことも濡羽色と呼びます。
SOU・SOUではいわゆる”先染めの黒”を濡羽色と呼んでいます。
・漆黒
黒うるしを塗ったように黒くてつやがあることを漆黒と言います。
SOU・SOUでは、顔料プリントやラバープリント等の艶のある黒に
用いています。顔料プリントやラバープリントは、
染料では表現出来ないテクスチャーが特徴ですので、
あえてこの色名にしました。
・濃墨
後染めの黒にこの色名を用いています。
後染めは、商品の形状や元々の生地の具合にもよりますが、
真っ黒と言うよりグレーみが強く仕上がる事があるので、
濃い墨という表現を採用しています。
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最後、下記ご了承下さい。
・色名と商品の色味に関してですが、その色合いについて最も広く
認識されているだろう色名を、数冊の資料をもとに名付けております。
同じ色名でも、素材の違いで違う色味に見える場合もございます。
店舗には、続々と秋の新商品が入荷しております!
netshopでも随時アップされる予定です。
しばしお待ちを!矢寺さんがんばれ!
(岩崎)