SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“SOU・SOU日記”
歴史は使う物(?)
「引用しただけで何かを作った気になってんじゃねえよ!」
との釘が心にささった時代は、
サンプリングで音楽を作る様になった時点で
終焉を迎えて久しいわけですが。
最近こんな本を暇つぶしに読んでます。
結局、選択する人のセンス次第で、引用だけで物を作れる訳で
編集者のサジ加減でオリジナルとして見せる事は既に可能である。
むしろ、そのサジ加減が今後はより一層重要視され、
サジ加減具合がオリジナルかどうかを問われている。
読書感想文としてはこんな所です。
つまり、見る側読む側としては体験する順序が重要になってくる。
悪例を出せば、レッドツェッぺリンを聞く前にB‘○聞けば
前者が後者のパクリに聞こえ、
黒澤の「七人の侍」見る前に「STARWAR○」見た人は、そもそもパクったか
どうかも判断不能。(上記にあげたもの全て趣味の範疇外ですけど)
著者の方は序文でこう仰っています。
「歴史を「使う」には、今を歴史のどこに置くかが難しい。
歴史を活かすには、歴史の大きな流れを捉える事が大切である。」
「捉える順序も大切に。」との言葉もまた有効でしょうか。
傾衣 ヤマサキ