本間と古川の染織倶楽部 /
“第十二話:『写真製版』について”
今回の染織倶楽部は、『写真製版』についてお届けいたします。
写真製版とは通常、印刷物等に使われる技法でございます。
『四色分解』とも言いますが、全ての色を四色のかけ合わせによって表現しております。
ちなみに、テレビやパソコン等は通常三色で全ての映像をつくり出します。
虫めがね等でご覧いただくと、よく分かります。
この技法を手捺染で応用したのが、下図の写真製版シリーズでございます。
■手ぬぐい/絵具皿
■手ぬぐい/鞘
■くびまき(巾着袋付き)/花畑
■高島縮 ボタンダウン半袖シャツ/チャリンチャリンラクガキ 芝生
■小巾折/炭酸水(たんさんすい)
通常捺染プリントは一版一色で柄を表現します。
四版(四色)のかけ合わせによって色を創り出す写真製版は、
ちょっとした条件の違いで大きな色の変化をもたらしてしまいます。
どれだけ思い描く表現に近づけるかどうかが、職人さんの腕の見せ所です。
しかし最近では、インクジェットプリントが発達しておりますので、
四色分解のこの技法は、超・アナログ染色方法と言えるのではないかと思います。
昔、発明された時には最先端、しかし今ではほとんど見かけることがない
アナログなこの写真製版手捺染プリント。
是非一度、ご覧下さいませ。
2 件のコメント
このシリーズは写真製版だったのですね。
色の出方が素敵で「お気に入り」として使っております。
商品企画担当者様
新作を新作を期待しています。
前田様
コメントいただき、ありがとうございます。
写真製版には通常の捺染とはまた違う、独特の魅力がありますね。
商品じっくり見てみると、写真製版の特徴がご覧いただけると思います。
9月5日から秋冬予約も順次スタートいたします。
今しばらくお待ち下さいませ!