本間と古川の染織倶楽部 /
“第九話:「久留米絣」について”
染織倶楽部、第九話は「久留米絣」についてご紹介いたします。
江戸時代の後期から、福岡県久留米市および周辺の地域で製造されている、
久留米絣(くるめがすり)。
当時12歳の井上伝という少女が創始したとされています。
今では伊予絣、備後絣とともに日本三大絣の一つといわれ、
久留米絣の技法は国の重要無形文化財に指定されています。
SOU・SOUならではのポップでかわいい久留米絣。
他ではなかなか見掛けない柄です。
人気の久留米絣・帯もんぺ。
約38cmの小巾の反物で作られております。
生地の用尺は着丈の4倍かかることになり、一反から出来る本数はわずかになります。
とっても手が込んでいる久留米絣。
「絣」とはどういうものか?簡単にですがご紹介していきたいと思います。
「絣」とは織物の技法の一つで、絣糸(かすりいと)、という前もって染め分けた糸を
経糸(たていと)、緯糸(よこいと、)、またはその両方に使用して織り上げ、
文様を表すものです。
糸を染める前と染めた後の状態。染めない部分を括って防染してあります。
織っているところ。柄を合わせるのが技の見せどころです。
経糸で柄を織りだす、経絣(たてがすり)
緯糸で柄を織りだす、緯絣(よこがすり)
そして難易度の高い、経緯絣(たてよこがすり)
SOU・SOUの帯もんぺでは緯絣(よこがすり)の技法を使用しております。
緯絣だけでも様々な文様が織りだされます。
また、絣足とも呼ばれる柄の端が不揃いになるのも絣ならではの特徴です。
久留米絣が出来るまでには、約30もの工程をへて織り上げられています。
涼しくて着れば着るほど肌に馴染み、肌触り、風合いが良くなっていく久留米絣。
しっかり織られた丈夫な生地ですので洗濯にも強く、日常着として
たのもしい性質を持っています。
小説家の太宰治は久留米絣を用いた着物を好んで着ていたとか。
これから夏本番に向けて大活躍すること間違いありません。
是非おためし下さいませ。
2 件のコメント
染織倶楽部のお話、とっても興味深く拝見しています。
この9話を読んだら、久留米絣の帯もんぺがどうしても欲しくなり、先日net shopで注文しちゃいました。
軽くて涼しい上に丈夫というのが良いですね。柄の出方も素敵です。
色違いで欲しいくらい。(もう売切れていますが。)
最近買ったものの中で、ダントツ一番のお気に入りとなりました。嬉しい!買って良かった!とみんなに伝えたい気分です。
また久留米絣を使った商品が出ることをひそかに期待しています♪
B子様
コメント頂きありがとうございます。
久留米絣は本当に軽くて涼しくて夏には最適です。是非、沢山履いて下さいませ。
他には、久留米絣の反物が入荷致しました。
柄は帯もんぺと同じですが、ネットショップでも近日入荷予定でございます。是非ご覧下さいませ。
私も久留米絣を使った商品が他にも出ないかと期待致しております。
来年は何か新商品が発売されるかもしれませんね。
是非、またお店にもお越し下さいませ。
お待ち致しております。