SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“少女の絵から”
先日ある親戚のお宅に初めてお邪魔しました。
下鴨に70年前から建っているとは思えない洋風のお宅でした。
そこは戦後、少女の漫画を描いていた藤井千秋という画家の家で、
今回初めてお宅で当時の原画を見せてもらいました。
それはそれは…とっても緻密でやさしく美しい色合いで素敵な着物や洋服をたくさん着ていました。
その頃を生きた少女たちはその漫画を握りしめて、
服を作ってもらい大切に着ていたようです。
以前SOU・SOUでも中原淳一の絵に出てくる少女の服を再現させていただきましたが、
今のように既製品がたくさん出回っていない戦後の貧しい中、
女の子たちはおしゃれをそのように漫画から取り入れていたんですね。
そういう背景を知るとその当時の漫画の見方が少し変わってきます。
今、京都国際マンガミュージアムで原画に近い状態で見れる原画’(ダッシュ)展というものをしています。
原画かと思うぐらいの鮮やかな色で見ることができます。
今、1着の服を大切に大切に着るという気持ちはなかなか疎かになりがちですが、
美しい少女の絵を見ながらその心を意識したいと思うきっかけになりました。
2 件のコメント
藤井千秋さんの絵は小さい頃、「おやゆびひめ」の絵本の挿絵で拝見した記憶があります。
よくまねして描いてたような、懐かしい思い出です。
流行の洋服を買い漁っていた20代。
値段のわりに生地が安っぽかったり、数回着て飽きてしまったり、1回も着ないで捨ててしまったり、今思えばほんとうにもったいないことばかりしていたとつくづく感じます。
30を過ぎ、sou・souさんに出会ってから日本の職人さんの技術のすばらしさ、国産のすばらしさを再確認し、1着のお洋服を大事に着ようと思うようになりました。
身体に優しくてデザインも素敵で裁縫もしっかりしているので安心して毎日服を着るのが楽しいです。
これからも楽しみにしています。
ふ?じこ様
とても嬉しいコメントを頂き、ありがとうございます。
ふ?じこ様の仰るとおりです。私も10代・20代前半とまさに服を買い漁っていました。
今、少しずつ1着を大切に着ること、そしてその1着1着に対する服への愛着を感じています。
これからもSOU・SOUの商品をそのように感じていただけるよう日々精進したいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。