本間と古川の染織倶楽部 /
“第七話:「高島縮」について”
染織倶楽部、第七話は『高島縮』についてご紹介致します。
SOU・SOUでお取り扱いをしている『高島縮』には、2種類ございます。
一 二
■一つ目は、髙橋織物さんによるエンボス加工(凹凸模様を与える加工法)を施した生地です。
横糸に強撚糸(撚りの強い糸)を使用した平織りの生地を
エンボス加工により生地巾178cmを112cmに縮ませています。
そのため、伸縮性のある生地が出来上がります。
高島縮 えんゆう穿き 普通丈/短丈
高島縮 風靡 上下
■二つ目は、坂尾織物さんによるサーキュラー仕上げの生地です。
同じく横糸に強撚糸(撚りの強い糸)を使い織り上げた生地を、
サーキュラー(サーキュラー社製の洗濯機)で洗いをかけることで、
糸の撚りが戻る力によって、生地の表面に自然なシボが生まれます。
一の様に、型によって縮ませて(エンボス加工)おりませんので、
あまり伸び縮みしないのが特徴です。
高島縮 四角衣(しかくい)/長方形衣(ちょうほうけい)
高島縮 薙刀長方形衣(なぎなたちょうほうけい)
一と二は、生地の見た目も伸縮性も違いは有りますが、
さらっとした肌触り、風通しがよく、汗をよく吸い、ベトつかないという、
縮の性質は同じです。
体感温度はマイナス2度とも言われています。
高温多湿の日本の風土に適した『高島縮』を是非お試し下さいませ。
2 件のコメント
倶楽部員(そんなお呼び方でよろしいのか?)本間様 こんにちわ!(笑)
高橋さん坂尾さんによる高島縮が そのような加工の違いがあるとは存じ上げず 感動いたしました。実はまだ 昨年頂いた薙刀の貫頭衣でのあのふわりと温かい袷の縮を体験しただけで 夏の縮 お楽しみはこれからでございます。美しく神聖な琵琶湖の恩恵を十分に受けた高島縮 デザイン、発色、着心地の良さ 大好きです。
はたむらかおり様
いつもコメントありがとうございます。
高島縮は本当に着心地が良いです。
特に夏場は涼しくて、一度着たらやめられません。
重ねると保温性があり、一枚だと、サラッとして、通気性のある、万能素材でございます。
是非、楽しんでお召しになって下さいませ。
また、お店でお会い出来るのを楽しみに致しております。