SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 番外編 –”
今回は番外編として世界の伝統的な職人の仕事について書かせて頂きます。
先日こんな展示会を見に行きました。
FENDI ? UN ART AUTRE
Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship
?フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡?
FENDIはイタリアの老舗ファッションブランドですね。
デザイナーはシャネルでお馴染みのこの方
カール・ラガーフェルドさん。
内容は主に
「ファーの展示会」
FENDIが今まで発表してきたファーのアイテムがズラリと並んでおりました。
そして壁に展示されているファーのテキスタイルが素晴らしく、
本当に感動モノでした。
FENDIの職人が直接ファーの作り方を説明してくれるスペースも。
毛皮は動物の革を使用するのでサイズが大きくありません。
(ミンクやチンチラなど)
その「小さな1枚のファー」を「大きな1枚のファー」にする技術が本当に驚きで、
毛並みの向きや、色のバランスなども考えながら小さなファーを更に小さくカットし、
つなぎ合わせてカラフルな1つのテキスタイルを作成しています。
下の映像にも写っています。
(とても文章では説明が出来ないような素晴らしい技術でした。。)
これはファーコートの裏面。
黒い線が全て縫い合わせている箇所です。
「ファーのコート」
というと、一般的には着用しない。
所謂ステータスの象徴として着用されていたアイテムでしたが、
FENDIのチームが「ファッションアイテム」として変化させたのです。
日本ではファーを着る文化はさほど浸透していませんが、
これからもっと色々なファーが街中に広がれば素敵ですね。
ちなみに欧州では、服関連の職人さんは地位が服飾デザイナーよりも高く
デザインをするよりも権威のある仕事として捉えられる職種もあります。
日本の服文化も、衰退している伝統職人に人気が高まっていけば
今まで以上に楽しい時代になるのではと思います。
*なおこの展示会は先月で終了しました。。。
ご興味のある方はこちらの「ファー アトリエ」の映像もお勧めです。
以上番外編でした。
2 件のコメント
山本さま
毎回楽しく拝見していましたが、いても立ってもいられずメール差し上げます。
あなた様は、ファーが何で出来ているか、会場で勉強したんですよね。
そう、動物の毛皮ですよ。
どの様にして、それを手に入れるか、どうぞお調べになって下さい。そして、それでも尚日本に安易なファー文化が必要か、よくよくお考え下さい。
毛皮を汚さずどう殺されているのか、あなたは知らなければなりません。
私は偽善ぶるつもりはありませんが、まつり足袋の愛用者です!
市橋様
コメントありがとうございます。
技術としては素晴らしいのですが、仰るとおり人間の欲望のためだけに
多くの動物を殺めるのは私も良くないなと思います。
もっと広まれば良いなと書いた件は訂正させて頂きます。
山本