SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 新潟・石川編-”
○新潟「越後上布」
新潟県小千谷市周辺を生産地とする麻織物。
2009年にユネスコの無形文化遺産保護条約
「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」にも登録されたとあります。
凄いですね。
(ちなみに↑の一覧に京都の山鉾巡行も記載がありました)
越後上布は吸水性と撥水性さらに通気性に富んでいて、
さらりとした着味で夏物着尺としては最高級の麻織物です。
「越後上布の雪晒し」は風物詩として有名のようで
出来上がった反物を雪の上に広げる事により、
作途中についたのりや汚れ、原料の苧麻本来の色がとれて真っ白になり、柄があざやかに浮き立ちます。
そして素敵だなと思ったのが
「越後上布の里帰り」というもので、
一度製品化され、人の手に渡った上布が長年着用してしみついた汚れを
雪晒しできれいにする為に、生まれた場所に戻ることを言うそうです。
この雪晒しで綺麗にできるのは麻製品ならではみたいですね。
新潟には他にも
小千谷紬
十日町絣
塩沢紬
など数多くの製品があります。
○石川「加賀友禅」
ざっくり言うと↓
京友禅の創始者といわれる絵師宮崎友禅斎が、
晩年金沢で確立した染色技法と、その作品の事を主に言います。
(大分と省略しています。)
京友禅に並び有名ですね。
これが宮崎友禅斎(らしいです)
加賀友禅の特色は、
・写実的な草花模様を中心とした絵画調
京友禅と比べると、落ち着きのある趣が見られます。
・五彩と言われる藍、 臙脂、黄土、草、古代紫を基調とする紅系統を生かした多彩調
淡青単彩調の京友禅との違いがあります。
・線の太さやぼかし、虫喰いなどの表現でアクセントを付け、
自然美を巧みに描き出しています。
丸の部分が虫食いを表現している個所です。
京友禅だと金箔を使用したりして豪華な感じがしますが
個人的には加賀友禅の五彩を生かした美しさのが好きですね。
京友禅
まだまだ日本国内だけでも知らない事がたくさんあります。
日々勉強です。