SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“伝統産業 – 山形・福島編 –”
○山形「羽越しな布」
「羽越しな布」=「うえつしなふ」
と読みます。
草木から取り出した繊維で糸を作り、布に織り上げたもので
ざっくりとした手触りと落ち着きのある風合いが特徴。
日本最古の織物の一つといわれている古代布であり、
平安時代に編纂された延喜式(えんぎしき)の貢物としても使用されてたようです。
尚、羽越しな布が完成するまでには大きく分けても22もの工程を必要とし、
一枚の布として完成するまでには約1年という時間を要します。
凄く大変ですね。。
昔は衣類や穀物を入れる袋など、主に生活用品として幅広く使われていましたが、
現在はその特性を生かした帯、暖簾、バックなど、主に小物類が生産されているようです。
○福島「会津木綿」
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寛永4年(1627年)に会津藩主・加藤嘉明が、織師を招いて技術を伝習したのが起源と伝えられています。
厚みがありふっくらとした質感で、一般的な木綿平織物に比べて縮みにくい性質があり、
主に日常着や野良着に使用されていました。
会津木綿も代表的な柄(地縞)は「藍」です。
会津地方は藍の栽培に適した気候であり、古くから藍の生産が盛んだったからです。
加え、縞模様にところどころ横糸の筋が見えます。
これは、会津木綿の特長で、手つむぎの糸は太さがところどころ変わり、
それが立体感を生み出して風合いをかもしだしました。
手作業ならではですね。
各地方にもそれぞれ木綿があり(久留米絣・浜松木綿など)
それぞれ特徴的な地縞があるようです。
色々と各地方の伝統産業を調べてみて思うのですが、
現在は広く認知されていない事もあってか、伝統産業の商品がお土産に適した
小物類が多いなと感じます。
仕方のない事ではあるかもしれませんが、
もっと各地方で大々的に伝統産業が広まっていけば
もっと違う見え方が出来るでしょうし、個人的にはその風景も見てみたいなと思います。