一日一駄話 / SOU・SOUプロデューサー若林剛之によるたわいもない事
“SOU・SOUへの道(17)”
※これまでの「SOU・SOUへの道」はコチラ。
GASPというお店は近くのDCブランドの店員さんから古着屋の店員さん、大阪や滋賀、神戸からもショップスタッフの方がたくさん来てくださった。
めずらしいものが安く買えるという評判だったのだと思う。
買い付けはNY中をくまなく歩き、いろんなものを探した。
ちょっと危険なハーレムやブルックリンではレアモノに出会えた。
現地の黒人に「コノ辺デ ナイキノスニーカーヲ ソンナニ大量二持ッテ歩イテイタラ 危ナイカラ注意シロヨ、メーン!」とアドバイスをもらったこともあった。
ある時は、ボストンを佐川急便のようなトラックで移動していて、いつの間にか道に迷い、山の中に入ってしまってそのうち道が無くなって往生した。
道が細くてターンが出来ないので、バックで山道を勘を頼りに下っていった。
日が沈んで暗くなり気持ちが焦る。
なんとか下りることができたが、あの時は本当にチビリそうになった。
-28℃の極寒のNYでの買い付けのときは、風が冷たすぎて目が凍った。
海外で買い付けをしている人は、皆これくらいの経験をしていると思う。
それ位やって初めて他店にない掘り出し物に巡り合えるのだと思う。
僕はその時期に無理をしすぎて少し身体を壊してしまったが、お客様同士で「この店、本当にいいものがありますよねー」と会話されているのを聞いた時、全ての疲れはふっとんでいくのだった。
そして、2年目には早くも2店舗目をOPENすることになる。
(つづく)
写真はちゅぢゅきさんが一番愛する料理を作る人、ヌー様。
かなりレベルの高い、そして美味いカレーを作られます。
この人曰く日本一とのこと。
それでは、また明日。
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