SOU・SOUへの道 / SOU・SOUを始めるきっかけ
“第二十五話/SOU・SOU”
少し話が前後しますが、東京出店を決めた時にちゃんとしたお店の名前を改めて決めなければいけないと思った。
当時の京都の店名は「teems design + moonbalance」。
「お電話ありがとうございます。teems design + moonbalance東京店でございます」では長すぎて噛んでしまう。
そして、誰も憶えてくれない。
また、この頃「なんで日本のファッションブランドやショップ名はみんな英語なのかなー」という疑問もわいていた。
「よし。日本のモノづくりをするのだから、日本語にしよう」と思った。
いろいろ考えた結果、クリエイティブの「創」、かんたんという意味の「草」、よそおいの「装」、住まいの「荘」etc...というところから「SOU・SOU」にした。アルファベットにしたのは外国の人にも読めるように
。
実はコンセプトにある「相槌=そうそう」というのは後付けだ。バラしてしまった。
脇阪さんの奥さんが「相手を肯定する日本人らしさがあるわね。」と言われたので、なるほどーと思ってそちらをコンセプトに採用した。
というわけで、東京ヴィーナスフォート店がオープンすることになったので「SOU・SOU」という名前が生まれた。
(東京ヴィーナスフォート店 店頭写真)
そして、東京店がオープンしてから約半年後に京都店も「SOU・SOU」に変えた。
圧倒的にこちらの方が気に入ってしまったのだ。
ちなみに東京店オープン時のDMに「SOU・SOU TOKYO GRUND OPEN」と書いてしまった。
正しくは「GRAND OPEN」だ。
当時プレスを担当していた女性スタッフは、とても恥ずかしそうにしていた。作り直した方がいいと提案してきたが、僕はそうしなかった。
外国に行ったらお店の貼り紙、メニュー、カタログ等、変な日本語なんて山盛りある。しかし、彼らはそんな事全く気にしていない。日本人は英語のスペル間違いに敏感過ぎる。
「たかが英語を間違えたくらいで気にするのはやめよう。日本語を間違えたのなら問題やけど」
と言って、気にせずそのDMを使った。
(次回に続く)
・第二話/東京への憧れ(2015-01-11)
・第三話/決意表明(2015-01-018)
・第四話/寮生活スタート(2015-01-25)
・第五話/学生生活の事(2015-02-01)
・第六話/学校の課題(2015-02-08)
・第七話/学生生活の事 その2(2015-02-15)
・第八話/寮生活のあれこれ(2015-02-22)
・第九話/学校の課題 その2(2015-03-01)
・第十話/社会人の思い出 その1(2015-03-08)
・第十一話/ビンテージブーム到来(2015-03-15)
・第十二話/「本物」を求め(2015-03-22)
・第十三話/そしてNYへ(2015-03-29)
・第十四話/NYの生活(2015-04-05)
・第十五話/懐かしの場所(2015-04-12)
・第十六話/帰国(2015-04-26)
・第十七話/買い付けの思い出(2015-05-03)
・第十八話/時流(2015-05-16)
・第十九話/辻村さんとの出逢い(2015-05-24)
・第二十話/テキスタイルデザイナー 脇阪 克二(2015-05-31)
・第二十一話/構想と試作(2015-06-14)
・第二十二話/前身の紆余曲折(2015-06-21)
・第二十三話/オファー(2015-06-28)
・第二十四話/人事(2015-07-5)
・第二十五話/SOU・SOU(2015-07-12)
・第二十六話/東京店オープンとその後(2015-07-19)
・第二十七話/地下足袋(2015-07-26)
・第二十八話/SOU・SOU足袋の誕生(2015-08-02)
・第二十九話/高砂産業(2015-08-13)
・第三十話/手縫い地下足袋(2015-08-16)
・第三十一話/東京店の奇跡(2015-08-23)
・第三十ニ話/俵屋の奇跡(2015-08-30)
・第三十三話/SOU・SOU足袋 EXHIBITION(2015-09-06)
・第三十四話/日本文化としての評価(2015-09-13)
・第三十五話/日進ゴム(2015-09-20)
・第三十六話/洋から和へ(2015-09-27)
・第三十七話/伊勢木綿(2015-10-04)
・第三十八話/リニューアル(2015-10-11)
・第三十九話/SOU・SOUのスタッフ(2015-10-18)
・第四十話/SOU・SOU作務衣(2015-10-25)
・第四十一話/le coq sportif(2015-11-01)
・第四十ニ話/お隣さんの閉店(2015-11-08)
・第四十三話/わらべぎオープン(2015-11-15)
・第四十四話/不思議な縁の女の子(2015-11-22)
・第四十五話/繋がるご縁(2015-11-29)
・第四十六話/堀淵さん(2015-12-06)
・第四十七話/裏寺町通(2015-12-13)
・第四十八話/SOU・SOU布袋(2015-12-20)
・第四十九話/東京店から青山店へ(2015-12-27)
・第五十話/10th anniversary SOU・SOUブランドムック(2016-01-03)
・第五十一話/伝統の続きをデザインするSOU・SOUの仕事(2016-01-10)
・第五十ニ話/完成間近(2016-01-17)
・第五十三話/ユニクロ(2016-01-24)
・第五十四話/ユニクロ②(2016-01-31)
・第五十五話/ようやく完成(2016-02-07)
・第五十六話/和菓子になったテキスタイルデザイン(2016-02-14)
・第五十七話/京旬菓(きょうじゅんか)(2016-02-21)
・第五十八話/布袋の移転&染めおりOPEN(2016-03-06)
・第五十九話/SOU・SOU在釜(2016-03-20)
・第六十話/SOU・SOU×ワコール(2016-04-17)
・第六十一話/キーヤン(2016-05-08)
・第六十ニ話/田端しぼり(2016-06-12)
1 件のコメント
確かに その通りだと思います。
外国で、おかしな日本語を私達はなんとか理解しようとしてあげています。(旅の土産話的におかしな看板を写真な納めたりしながら。)
日本に来ている外国の方も、きっと同じ。
広報の方が(あるいは私達が)スペルを間違えて 恥ずかしいと感じるのは外国の方に対してではなく、同じ日本人同士に対してなんですよね。
日本人の几帳面さや、いい意味でもワルい忌みでもPRIDEの高さ故の感情ですね。
SOU SOUへの道…
続きが益々楽しみです!