一期一絵 毎日更新!SOU・SOU読本

平成27年06月21日 日曜日号

SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記

“大人の社会科見学 ?八幡染色編?/山田 充”

大人の社会科見学第3弾の今回は、地下足袋、高島縮、モスリン、風呂敷への「手捺染」で
SOU・SOUの土台を支えてくださっている、昭和初期から京都で続く八幡染色さんへと
伺わせて頂きました。
20150620-s_IMG_2149-2.JPG 京都駅から徒歩15分ほど、「もう、そろそろかな?」と思っていたところ、
目に飛び込んできたこの窓枠。
良く見てみると、八幡染色の文字が!
素敵すぎます!
早速、工場の中を見学させて頂くことに。
20150620-s_IMG_2123.JPG 現場に入って分かるのは、工場内の蒸し風呂のような熱気。
理由は、生地を貼付ける台に蒸気を入れて温度を上げないと、
染料が固まって薄いところの色がのらないからだと教えて頂きました。
これからの夏場にかけて目玉焼きが焼けるほどの高温に設定される時もあるそうで、
そんな灼熱の現場で染め上げられる生地を粗末に扱うことなんて、
とてもできないなと切に感じました。
20150620-s_IMG_2089.jpg この日は、風呂敷用の「絵具皿」と「 菊 大 」の染色とのこと。
まずは、真っ白な生地を職人さん3人1組となり、
シワの入らないように生地を伸ばしながら、台に貼付けていきます。
阿吽の呼吸で、流れるような動きに思わず見とれてしまいました。
20150620-s_IMG_2164.JPG 新見が眺めているのは、事前に調合しておかれた何種類もの染料。
柄に応じて使う版の数も異なり、指示書と照らし合わせながら、
1色ごとに版を替え生地を染めていきます。
20150620-s_IMG_2124-2.JPG 色が重なるに従って変わる雰囲気に、見学しているスタッフからは歓声も飛び交います。
20150620-s_IMG_2102.jpg 使い終わった版は、巨大なマシーンで染料を洗い落とします。
20150620-s_IMG_2101-4.JPG20150620-s_IMG_2113.JPG 20150620-s_IMG_2160.JPG20150620-s_IMG_2159.JPG 20150620-s_IMG_2170.JPG20150620-s_IMG_2163.JPG 20150620-s_IMG_2106.jpg20150620-s_IMG_2155-2.JPG 生地の仕入れ先が変わったり、気温や湿度によって
前回の記録通りに調合しても全く色目が異なることもあるそうですが、
そこは熟年の勘を頼りに試行錯誤を繰り返しされるそうです。
20150620-s_IMG_2131-2.jpg 版を替えながら繰り返し1色ずつ染められ、染料が乾いたらロール状に巻き取られます。
巻き取られる前の生地の様子は、迫力を感じさせられました。
約3時間に渡る工場見学の後、山口社長自ら京都の染色業界の歴史や
苦労話など様々なお話をお聞きすることができました。
大変貴重な体験で、有意義な時間を過ごすことができ、
より一層、ひとりでも多くの方に八幡染色さんで染上げられた
SOU・SOUの商品を知って頂きたい!という思いが強くなりました。
20150620-hachimansan1.jpg 最後に八幡染色の山口社長と奥様、職人の皆様方、
お忙しい中、数々の質問にも丁寧に答えて頂き、
誠にありがとうございます。
これからも、何卒よろしくお願い申しあげます。

スタッフ(山田)が最近書いた記事
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

LINEにてお問合せいただくには、SOU・SOUとのお友だち登録が必要です。 LINEお問い合わせ窓口 新規お友だち登録

<営業時間>
12時~17時 ※水・日曜定休

※営業時間外でもメッセージを残していただければ、翌営業時間内にご連絡をいたします。