SOU・SOU日記 / スタッフがお届けする日記
“初めての歌舞伎鑑賞/王聖筌”
先日、初めて市川團十郎さんの歌舞伎公演を観に行きました。
歌舞伎については「睨み」という場面だけは知っていて、ずっと実際の演技をこの目で見てみたいと思っていました。
ちょうど今回、大阪で市川團十郎さんの公演があったので、観に行くことにしました。
高島縮 20/20 立衿(たちえり) 筒袖襯衣(つつそでしんい)/籬菊模様(まがきぎくもよう) 写し(うつし)
42双 梳毛(そもう) 袴富士(はかまふじ)/濡羽色(ぬればいろ)
演出の中で、市川團十郎さんは一人でさまざまな役柄を演じ分けていました。
(左から:早雲王子、鳴神上人、不動明王、粂寺弾正、安倍清行)
現場の演出の雰囲気は本当に素晴らしく、時折観客席から「成田屋!」という応援の声が飛び交い、さらに盛り上がっていました。
私は3階席から観ていましたが、舞台全体の美術や道具、衣装、色彩の使い方、そして雰囲気の作り込みが迫力満点で、遠くからでもその壮大さを十分に感じることができました。
一番印象が残っていたのは歌舞伎の「変身」です。
全く異なるキャラクターを一人で演じ分けて、単に衣装やメイクを変えるだけではなく、動作や表情、声のトーンまで全てを瞬時に切り替える。
とても面白かったです。
こちらで公演の映像をご覧いただけます。
雰囲気をお楽しみください。
会場では、グッズ販売や撮影用のフォトスポットもあります。
さらに、B2サイズのポスターが冊子のようになったポスター集もありました。
初めての歌舞伎観劇でこれほどまでに心を揺さぶられるとは思いませんでした。
華やかな舞台や衣装、そして見応えのある演技は、まさに現場でしか味わえない感動。
この体験は非常に忘れがたく、歌舞伎の持つ独特の魅力に強く惹かれました。
初めて歌舞伎を観る人にとっても、楽しんで伝統文化に触れる機会であり、深い感動を味わえる公演だったと思います。